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市販のルウの「クリームシチュー」をグーンと美味しくする、意外な5食材

 そろそろ、シチューの季節です。  寒さが深まるにつれ、じんわり食べたくなるのが「クリームシチュー」。カレーやビーフシチューより優しくて、心もお腹も癒やしてくれる秋冬料理ですよね。しかし実際、美味しく作るためのコツってご存知でしょうか?レストランのように小麦粉から作るのは面倒だし、ルウを使っても、意外と上手に作れなかったり……。 市販のルウの「クリームシチュー」をグーンと美味しくする、意外な5食材 そこで今回は、いつもの「クリームシチュー」をぐーんとレベルアップさせる5つの具材・食材をご紹介。基本の具材はお好きなものをたっぷりどうぞ。もちろん市販のルウでバッチリ美味しくできちゃいますよ!

この5つの材料でぐーんと美味しくなる

(1)セロリ (1)セロリ ルウを入れる前、シチューの具材を入れて煮込む時に是非入れていただきたいのが「セロリ」。大きめに切ったものをそのまま入れて下さい。肉や魚貝類の臭みを消す働きがあり、セロリの香りがシチュー全体のレベル感を底上げしてくれます。そのまま食べても美味しいですが、セロリが苦手な方は、ルウを入れる前に取り除くと良いでしょう。 目的:臭み消し、香味付け 分量:1/3本 (2)骨付きチキン (2)骨付きチキン クリームシチューに入れるお肉の定番と言えば、チキン。もも、むね、ささみと色々ありますが、ここでは是非「骨付き」を使ってみて。「水炊き用」が便利ですが、プルプル美肌作りを目指すなら、「手羽先・手羽元」がオススメ。弱火でじっくり煮込めば煮こむほど、美味しいスープが出てきます。ただし、骨付きは雑味も出やすいですから、別鍋にセロリの葉を入れたお湯で下茹でしてから使うと良いでしょう。 目的:美味しいスープを作る 分量:500g (3)インカのめざめ (3)インカのめざめ「ジャガイモ」と言えば、シチューの定番野菜。収穫の秋になると様々な品種が出回りますが、食べた時のインパクトを考えるなら、話題品種「インカのめざめ」を選んでみて。別名「アンデスの栗じゃが」とも呼ばれ、栗のような甘み、ナッツのような風味が自慢。これが、本当に美味しいんです!煮くずれもしにくいので、シチュー料理には最高のジャガイモです。 目的:こだわり食材で美味しさアップ 分量:4~5個 (4)溶かしバター、コンデンスミルク (4)溶かしバター、コンデンスミルク ルウの分量は正しいはずなのに、「ミルキー感が足りない!?」なんてことはありませんか?そういう時の「隠し味」として使っていただきたいのがコチラ。濃厚さを重視するなら、煮込み段階で「溶かしバター」を。まろやかなミルキー感が欲しいなら、ルウを入れた後に「コンデンスミルク」をどうぞ。ちなみに、溶かしバターは電子レンジでちょっと加熱すれば、簡単に作れます。 目的:「まろやかさ」を出す隠し味 分量:バター15g程度、コンデンスミルク大さじ1/2程度 (5)しょうゆ、みそ、こんぶ茶 (5)しょうゆ、みそ、こんぶ茶「なんとなく物足りない」、「味が薄い」と感じる方には、もう一つの「隠し味」が良いかもしれません。それは、「旨みの素」として活躍する3調味料。キレのあるこっくり感が欲しい時には、仕上げに「しょうゆ」を。ほんのり奥ゆかしい香りをつけたい時には、仕上げに「みそ」を。次の日のシチューを目指したい方には、煮込み時に「こんぶ茶」を。入れ過ぎないことだけ注意すればOKです。 目的:「コク・深み」を出す隠し味 分量:しょうゆ小さじ1、みそ小さじ1、こんぶ茶小さじ1  さあ、美味しいクリームシチューをお鍋いっぱい作って、ゆっくりたっぷり楽しみましょう! <TEXT,PHOTO/スギ アカツキ>
スギアカツキ
食文化研究家、長寿美容食研究家。東京大学農学部卒業後、同大学院医学系研究科に進学。基礎医学、栄養学、発酵学、微生物学などを学ぶ。現在、世界中の食文化を研究しながら、各メディアで活躍している。女子SPA!連載から生まれた海外向け電子書籍『Healthy Japanese Home Cooking』(英語版)好評発売中。著書『やせるパスタ31皿』(日本実業出版社)が発売中。Instagram:@sugiakatsuki/Twitter:@sugiakatsuki12
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