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写真うつりが良すぎて悩む32歳女性。「実物を見て“詐欺じゃん”って」

「写真うつりが悪いのがイヤ……!」と悩む人は多いはず。面接や免許証用の証明写真や、結婚式や卒業式の集合写真、SNSにアップされた友人たちとの写真などで、仕上がりを見て「こんなの私じゃない!」とショックを受けた経験は、全くない人の方が少ないかもしれません。
集合写真

写真はイメージです(以下同じ)

 筆者もいつも写真を撮られると白目になってしまったり、意識するあまりブレてしまったり……写真うつりは永遠の課題というか、悩みの種でもあります。  しかし、世の中には反対に“写真うつりの良さ”に悩むレア(?)な人も存在するのです。

いつも「写真うつり“は”いいよね!」と言われてツラい

 友人の間や職場でも、写真を撮ると必ずお決まりのように「ホントあなたは写真うつりがいいわね~」と言われる仲田幹絵さん(仮名、32歳・接客業)。ですが、その表情はなぜかさえません。 「大半の人にはうらやましがられるのですが、普通に会うとそのギャップにガッカリされることがとにかく多いんです。あからさまに『全然違うじゃん!』とツッコんでくる人もいれば、ため息をつかれたり顔がこわばったり。『え……?』と言葉が続かずにその場が凍るような瞬間も幾度となく経験してきました」  写真にうつっている仲田さんは、どことなく女優の“浜辺美波”感が漂う正統派美人。もちろん美人に見せるアプリや加工は一切使わず、ナチュラルに“映(ば)える”のだとか。
浜辺美波 2020カレンダーブック (カドカワエンタメムック)

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「でも実際はエラが張っていたり、唇がダウンタウンの浜田さんのようにかなりぷっくりしてます。あごもちょっとしゃくれているのを自分でも気にしていて……。それを知っている友達からは、『あなたって本当に写真うつり“は”いいのにね』『アプリで盛ってないのに詐欺写メが撮れるってすごい』とか、結構ひどいことを言われるんですよ。『“は”』という一文字の接続詞の攻撃力ってものすごいと思います」  友人たちからの無意識のマウンティングに、毎回傷つけられているそう。それは職場でも変わりません。 「50代後半の、一昔前の昭和のオッサンを地でいくような上司からは、『きみはお見合い写真だけならモテモテなんだけどな!(笑)』『相手をガッカリさせちゃうなあ』とお決まりのギャグ扱いを定期的にされるんです。なんかもう、顔で笑って心で泣いています」

うつりの良さの影には、コンプレックスの塊が

 うつりがいいと褒めること自体には悪気はないかもしれませんが、実物を見て文句を言ったりからかったりするなんて言語道断です。ただ、彼女はどうして誰もがうらやむ“写真うつりがいい人”になったのでしょうか。 「実はうつりのよさなんて気にしたことは一度もなくて、『いかに自分のコンプレックスをごまかせるか』ということに必死になっていただけなんです。撮られるときにできるだけ頬に手を置いたり顔を乗せるフリをして張っているエラや顎を隠したり、正面からだとゴツゴツした輪郭やのっぺりとした地味な顔が目立つので、なるべく目線をそらして角度をつけてみたり……」 自撮り 練習 写真 写真うつりが悪い人の悩みとして“表情の固さ”や“不自然な笑顔”に悩む人も多いですが、仲田さんはどの写真でもナチュラルな笑顔です。一体なぜ? 「元がコンプレックスだらけなので、真顔だったり表情が固いと余計に悪目立ちするんです。だから自分で色々その対策は考えていて。試した中で一番効果的だったのは、唇を思いっきり前に突き出して、一気に脱力します。その瞬間に少しだけ口角を上げることを意識してみてください。結構自然な笑顔になるんですよ」  コンプレックスと向き合い続けた仲田さんだからこそ生まれた、“映え”のテクニックは他にも。
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あごは、引くより「斜め前に突き出す」とスッキリ顔に
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