スマホの保有率が20代で7割近くになり、30代と40代では5割を超える今（ニールセン インターネット基礎調査 2014年より）、スマホは“浮気の証拠の宝庫”。しかしそのぶん、浮気がバレないための偽装・隠ぺい工作も進化している。 　現在浮気中の既婚女性たちの何人かにリサーチしてみると、 「大量のゲームアプリを一つのフォルダにまとめ、その中に見られたくないメールアプリを潜ませる」（Hさん） 「女友達と遊んでいるときに、絶対に写真を撮影。浮気相手と会うときにはファイル名の日付を改ざんし、夫に証拠として見せる」（Eさん） 　と、かなり手の込みよう。 　しかし、スマホではごまかせても、服装や化粧などの外見の変化は難しい。だって、好きな男性の前ではキレイでいたいのが女心。それでも、なかには夫にバレないように、わざとダサい格好をして外出する一枚上手の女性もいる。 「デート用の服は前日にコインロッカーに入れ、すっぴんで汚い格好で出掛ける。帰りは駅のトイレで着替えて、着ていた服は帰り道に遅くまでやっているクリーニング屋に出しています」（Sさん） 　そして、上には上が。数多くの離婚相談を受けてきた夫婦問題研究家の岡野氏によると、次のような達人もいるという。 「浮気相手と泊まりの旅行に行くとき、地元での冠婚葬祭がよく理由に使われます。ただ、結婚式に行ったのに手ぶらで帰ってくるのはおかしいですよね。そこで、地元のホテルの紙袋を捨てずに残しておいて、さらに以前引き出物でもらった陶器なども一緒に持ち帰る。披露宴の終わりにもらうお土産のクッキーも事前に準備していた人がいました」 　不倫相手と連絡を取るために「ちょっとそこまで」などとごまかすケースは多いが、 「週末に散歩の習慣をつけて、その時間に連絡を取ったり会うようにしている。たとえ会わない日でも散歩の習慣は崩さない」（Mさん） 　といたように習慣化されると、男性はまず気づかない。 「日ごろから夫の前で、酔ってすぐ寝てしまい、『酔っ払って帰れないキャラ』をつくり上げておく。何か一晩連絡が取れなかったときには『ごめん、寝ちゃってた』と言えるようにする」（Hさん） 「浮気相手とデートする前に、わざと夫とケンカする。『もういい！　今日は帰らないから』と言って家を飛び出して、夫から電話があっても出なくてもいい状況をつくり上げておくんです。そして、翌朝申し訳なさそうな顔で帰って、『一晩、漫画喫茶に泊まってよく考えた……ごめんね』と謝るだけ。怒る＝漫画喫茶に泊まると思わせておくと、いろいろラク♪」（Kさん） 「すべての女は女優である」という言葉があるが、浮気妻は名女優揃いのようだ。 「夫の誕生日など記念日に出かけるときは、『あなたのプレゼントを買いに行ってくる』と言って外出。もちろん、事前に安物を買ってありますけどね」と先ほどのKさん。 　そこまでするくらいなら別れればいいのに、と思ってしまうが、それでも守らねばならない家庭があるということか。 ― SNSの進化で大激増！ 妻の浮気・不倫の実態【10】 ―