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迷走する藤原紀香のフシギな深夜番組…なぜか総務省の肝入りで

 ここ最近、藤原紀香の迷走が止まりません。一昨年、突如ブログで特定秘密保護法案への警鐘を鳴らしたのも記憶に新しいところですが、そんな硬派な路線から一転。今度は愛用のTバックを写真つきで披露したり、すっぴんや胸の谷間を強調した水着姿を公開したりと、いまや方向性そのものを失ってしまったかに思えます。  そんな彼女の現状が凝縮されたような摩訶不思議な番組が、いま放送されているのです。  その名も『Find the WASABI! ―Norika’s Hunters―』(TBS系火曜日深夜2時23分~)。実際に番組を観ても内容がよく分からないので、改めて公式HPを見てみましょう。
Find the WASABI NORIKA’s hunters|TBSテレビ

番組公式サイト http://www.tbs.co.jp/wasabi-wasabi/

<アジア3か国のイケメンハンターたちは、世界から届いた日本の謎を解明するため、「コマンダーNORIKA」から発令される様々なミッションに挑戦し、神秘の国ニッポンを解き明かしていく。> ⇒【YouTube】TBS公式 番組予告 http://youtu.be/EGT80Dt3dZQ http://youtu.be/EGT80Dt3dZQ  男女を裏返しにしたチャーリーズエンジェルでしょうか。それはさておき、腑に落ちないコンセプトです。「謎を解明する」ために「様々なミッション」を通過しなければならないのは、深夜帯には厳しい二度手間。ミッションは謎の解明だけでいいだろうに。  しかし番組に「コマンダーNORIKA」を組み込むためには、どうしてもこの無駄が必要。むしろ、それこそがスタート地点なのです。なぜなら、番組開始前に公開された予告動画のタイトルが「藤原紀香がアジアのイケメンに英語で司令!」なのですから。(余計なお世話ですが、正しくは“指令”なのではないでしょうか)  かつてハリウッド進出に向けて猛特訓した英会話を披露するためだけの“フゥァイン ザ ワッサァビ!”なのです(下の動画の2分あたりから)。 ⇒【YouTube】Find the WASABI 公式チャンネル(1月13日 FULL) http://youtu.be/1szhkHQZyRk http://youtu.be/1szhkHQZyRk  さらに内容紹介は、こう続きます。 <タイトルに含まれるWASABIには、山葵=日本独自のスパイス、侘び寂び=日本独自の文化という発想から、WASABI=「謎めいた日本の象徴」という意味が込められている。>  もともと意味を持たないものに意味を与える作業の辛さが表れています。しかしそんなライターの苦労を知ってか知らずでか、この文章の下にある写真で「コマンダーNORIKA」が身にまとうのは、立派なドラゴンの絵をあしらったチャイナドレス。「日本独自の文化」と謳うそのそばから、番組ホストがそれを跡形もなくぶち壊していく。  と思いつつ、TBSの公式サイトをのぞいてみると、この『Find the WASABI! ―Norika’s Hunters―』が総務省の肝入りであることが判明しました(※)。方向性を失っているのは、紀香だけではないようです。 ※総務省「放送コンテンツ海外展開強化促進モデル事業」として、放送コンテンツ海外展開促進機構(BEAJ)協力の下、採択された番組シリーズのひとつ。マレーシアとの共同製作 <TEXT/沢渡風太>
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