NHK『花燃ゆ』は、「優香=寿をヒロインにすべきだった」説も

 吉田松陰の妹、文を主人公に繰り広げられる大河ドラマ『花燃ゆ』。井上真央演じる文が、松陰の出獄を助けたり、松下村塾の塾生集めをしてみたりと、忙しく動き回っています。

 ですが、東出昌大演じる久坂玄瑞と結婚した時点で、彼女はまだわずか15歳(天保14年=1843年と弘化2年=1845年の2説あり、15歳は天保14年生まれの場合)。また、あまり目立たず控えめだったという性格を考え合わせると、この働きぶりはちょっと無理があるように見えてしまいます。

 実は当初、文の姉妹が、物語の主人公にふさわしいとして推薦されていたようなんです。

烈女だった寿を推した研究者も



寿を演じる優香

寿を演じる優香(『花燃ゆ』HPより)

『花燃ゆ』がスタートする2年前の2013年秋、萩博物館の主任研究員がNHK大河ドラマ制作関係者に「ドラマにふさわしい長州の女性はいないか」と聞かれ、「松陰の(2番目の)妹、寿(ひさ)を薦めます」と自信たっぷりに答えたそう(2014年3月31日付・朝日新聞山口版)。

 文の姉・寿は、優香がなんだかとげとげしい性格で演じています。実際、松陰は寿に長男が誕生したとき、「少にして(若いので)褊癖(偏った性格)の気あり」と寿の気性の激しい性格を心配し、子どもに悪影響を及ぼすから改めるように注意したとか。

 しかし、明治25年に発行された『婦人の鏡』の「楫取久子伝」では、寿のことを「其心ざま雄々しく、事に臨んで決断ある事丈夫の如し」として、男性のように勇ましい女性であると評価しています。

 例えば、こんなエピソードが。夫が野山獄という牢に投獄されたとき、寿は妹の文を連れて夜中に野山獄を訪ね、役人や獄番をあざむいて食べ物や衣類を差し入れます。凄惨な空気が漂う野山獄を文は恐怖を感じる一方、寿は恐れることなくむしろ興味津々だったとか。

 明治14年2月10日付の『東京日日新聞』では寿の訃報を大きく載せて、「その精神錯乱せず、威儀を正しうせるは儼然として君子易簀の風あり(中略)実に松陰君に妹たるに恥ずと謂ふべし」と最期の様子を報じています。このように、世間からも注目を浴びていた寿。確かに、文より松陰そっくりの烈女だった彼女を主人公にした方が、史実に近いストーリーを描けたのかも。

<参考文献>
・吉川綾子『吉田松陰の母』(泰山房、1941年)
・『SAPIO (サピオ) 』2014年2月号(小学館)
・一坂太郎『吉田松陰とその家族 兄を信じた妹たち』(中央公論新社、2014年)

<TEXT/佐藤来未(Office Ti+)>

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