ローラもやってる人気ダイエット法、2つの心配事って?【ジュースクレンズ】

 オシャレで効くなら、最高です。

「ジュースクレンズ」ってご存じですか? これ、アメリカ西海岸発のダイエット法で、日本でも数年前に上陸、タレントのローラや藤原紀香、有名美人モデルが実践していることで話題となっています。

 今回は、この「ジュースクレンズ」がどんなものなのか整理をしつつ、その期待値を検証してみました。

ジュースクレンズ

「ジュースクレンズ」とは?



 まずはその特徴を、簡単に整理してみましょう。

1.NYやLAで流行中のダイエット法

 胃腸を休ませて、消化機能を健全に戻しながら、体内に溜まってしまった「毒素」をデトックスすることを主目的とする。

※得られる効果例(あくまでお店が提示しているもの)

 代謝アップ、疲労回復、内臓機能回復、美肌効果、肌荒れ防止、便秘解消、不眠対策、免疫力向上、血液サラサラ、冷え性改善、むくみ防止、アンチエイジング

2.食事の代わりに、「コールドプレスジュース」を1日5~6本飲む

「コールドプレスジュース」とは、素材のビタミン・ミネラル・酵素を限りなく生かすために、絞る時に熱を発生させることなく、低速低圧搾で作られた野菜・果物ジュースのこと。製法上、食物繊維が取り除かれるため、1本に使われる野菜・果物量が1キロ近くになることも。

 消化器官に負担をかけずに栄養素を効率良く吸収することができる。1日に飲むべきジュースがセットになっていて、これらを順番に2~3時間おきに飲むのがルール。

ジュースクレンズ※ジュースの素材となる野菜・果物例

 ホウレン草、小松菜、キャベツ、レタス、パセリ、ニンジン、セロリ、ケール、ビーツ、キュウリ、ゴボウ、ジンジャー、リンゴ、レモン、オレンジ、パイナップル、グレープフルーツ

※ジュースのトッピング例

 アサイー、ウコン、アーモンド、ヒマワリの種、チアシード、マカ、マキベリー

3.期間は1~5日間

 クレンズの期間は、自身のライフスタイルや体調を見ながら設定。断食(ファスティング)に比べると短期間のものが多いが、慣れてきたら期間を延ばしたり、定期的に行うことが推奨される。クレンズ前は、カフェイン、アルコール、タバコ等を控え、クレンズ後はゆっくりと普通の食事に戻していく。

4.費用が高額

 コールドプレスジュースの値段は、なんと1本1000円前後! クレンズコースとなると、1日5本で5000円~9000円。お店によっては、1万円超のスペシャルコースもあり、エステに行くのと同じレベルの金額感になってしまうことも。

5.妊娠中・授乳中の人はNG、慣れていない人も要注意

 子供、高齢者、妊娠中・授乳中の人、持病持ちの人、食品アレルギー持ちの人は行わないこと。また、体調を崩している、クレンズに慣れていない、クレンズによって異変を感じた場合は、中断もしくは医療機関に相談するなどの注意喚起が。

 カラフルでおしゃれなジュースを飲みながら、都合よくダイエットできたら理想的ですが、高額であることや、万人にオススメできないなど、どうやらデメリットもありそうです。そこで、もう少し詳しくリスクについて考えてみることにしました。

ジュースクレンズ、2つの心配



・心配事1:医学的根拠は?

 ジュースクレンズに関する科学的根拠を探すべく、いろいろと調べたところ……コールドプレスジュースの有効性について推奨するドクターはいても、ジュースクレンズを後押しする研究者、医師、論文は見当たりません。もちろん、体内のどのような毒素が排出されるか、具体的に言及しているお店はありません。

 そもそも原理的に考えると、1日5本のジュースに含まれる栄養バランスは、タンパク質、食物繊維、カロリーが少なく、糖質(果糖)に偏っています。糖質はアンチエイジングの大敵ですし、重要な臓器である「すい臓」への負担もひっきりなしにかかることでしょう。

 玄人が実践する野菜オンリーのジュースだとしても、緑黄色野菜に含まれるビタミンAの過剰摂取が心配です。

 そして、特筆したいのは、体脂肪1キロを落とすためには、7000キロカロリーの燃焼が必要なので、クレンズ行為が真の体重減少にはつながらないということ。つまり、体重減少=体内の水分が減っているだけなのです。

ジュースクレンズ

果物たっぷりのコールドプレスジュースは飲みやすい

・心配事2:自分に合っているのか?

 クレンズをはじめると、「身体がだるい、頭痛がする、下痢になった、吹き出物が出てきた」といった症状が出ることも。これは、東洋医学の世界で「好転反応」と呼ばれ、健康な状態に戻るために必要な現象と説明されています。

 消費者庁の発表によれば、健康食品を摂取して健康被害が出た場合、それを「好転反応」だと説明され、セールストークに気づかず購入し続けてしまうトラブルが増えているとのこと。ジュースクレンズこそが悪だとは思いませんが、効果を期待し過ぎて、カラダの変化に盲目的になることだけは避けたいもの。

 ジム通い、正しい栄養学を学ぶといった、他の選択肢を多く持ちながら、楽しむ程度にトライしてみるのはいかがでしょうか。

 ジュースクレンズで美容感度を高めるのは、大賛成。ブームや口コミだけに翻弄されることなく、健全なダイエットライフを追求していきましょう!

<TEXT,PHOTO/スギ アカツキ>

【スギ アカツキ】
東大卒の料理研究家。在学中に基礎医学や生命科学を学ぶ。さらにオーガニックや久司マクロビオティックを学び、独自で長寿美容食の研究をはじめる。料理のモットーは「長く美しくを、簡単に」。忙しい現代女性に合わせた健康メニューが得意。ヨガ教室や人気ブログ(http://saqai.com/)も手がけている。

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◆スギアカツキ

東京大学卒の食文化研究家。長寿美容食研究家。在学中に基礎医学や生命科学を学ぶ。さらにオーガニックや久司マクロビオティックを学び、独自で長寿美容食の研究をはじめる。料理のモットーは「長く美しくを、簡単に」。忙しい現代女性に合わせた健康メニューが得意。ヨガ教室や人気ブログ(http://saqai.com/)も手がけている。

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