マヨネーズは“コレステロール0”を選ぶべき?【ずっとキレイでいる食事 第6回・後編】

⇒【前編】はこちら http://joshi-spa.jp/281145

3.カサ増しして、たっぷり野菜と楽しむ

 なんでもマヨをかけてしまう、ついついたくさん使ってしまう場合、他の調味料で割る方法が有効です。例えばマヨ:味噌=1:1で作る味噌マヨネーズは、ディップとして大活躍。また、ヨーグルトや豆乳でのばして、香辛料を効かせれば、ヘルシー度の高いドレッシングに生まれ変わります。  揚げ物やパンとの合わせはなるべく控えつつ、緑黄色野菜をたっぷり使った温野菜サラダを楽しみましょう。 マヨネーズ

4.ヘルシーな代用品を見つける

 冷やし中華や冷やしうどんに、マヨネーズ。これまた乙な味ですが、例えばこういったヘルシー食材に代替するのはいかがでしょうか。 ※「マスカルポーネのようなナチュラルとうふ」(相模屋) http://sagamiya-kk.co.jp/items/list.html#natural  この豆腐を麺類に乗せて、くずしながら食べると、驚くほどまろやかクリーミーな味わいになっちゃうんです!

5.この際だから、健康油を知っておく

 マヨネーズが不健康食材だと指摘される際に、話題となるのが「トランス脂肪酸」。製造過程で水素を添加する際に生成されるのですが、先にも述べた通り、節度のある量であれば、大きな心配にはつながりません。  マーガリンやショートニングを使った菓子パン類を筆頭に、トランス脂肪酸が多く含まれる食品を毎日多食しない限り、健康への影響は高くはないようです。  むしろ他の油脂類の選択肢として、健康油の摂取を覚えることが美容には有効でしょう。 【オメガ3脂肪酸】 アマニ油、インチ油、クルミ油、青魚の脂肪など。加熱をせずにサラダのドレッシングなどで使用。 【オリーブオイル、ごま油】 酸化しにくいので、加熱調理にオススメ。 オイル※ご参考 『老けたくなければ「オメガ3」。ザック監督が勧めたこれって何?』

コレステロールは気にするべき?

 最後に、コレステロールの話。マヨネーズタイプの製品の中に、「コレステロール半分、ゼロ」のものを見かけます。これを使うべきかどうかですが、コレステロール代謝に問題がない限り、過敏になる必要はないでしょう。  卵のようにコレステロールを含む食品が、体内に入って血中のコレステロール値を上げるという科学的根拠はないですし、さらにキユーピーによれば、大さじ1強のマヨネーズを毎日食べても、血中のコレステロール値は上がらない、むしろ下がるというデータが出ています。(http://www.kewpie.co.jp/know/cholesterol/cholesterol_04.html#08)  厚労省が2015年版として公表した『日本人の食事摂取基準』でも、コレステロールの摂取制限が撤廃されています。 <TEXT,PHOTO/スギ アカツキ> 【スギ アカツキ】 東大卒の料理研究家。在学中に基礎医学や生命科学を学ぶ。さらにオーガニックや久司マクロビオティックを学び、独自で長寿美容食の研究をはじめる。料理のモットーは「長く美しくを、簡単に」。忙しい現代女性に合わせた健康メニューが得意。ヨガ教室や人気ブログ(http://saqai.com/)も手がけている。
スギアカツキ
食文化研究家、長寿美容食研究家。東京大学農学部卒業後、同大学院医学系研究科に進学。基礎医学、栄養学、発酵学、微生物学などを学ぶ。現在、世界中の食文化を研究しながら、各メディアで活躍している。女子SPA!連載から生まれた海外向け電子書籍『Healthy Japanese Home Cooking』(英語版)好評発売中。著書『やせるパスタ31皿』(日本実業出版社)が発売中。Instagram:@sugiakatsuki/Twitter:@sugiakatsuki12
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