【AV男優・森林原人の性活相談 第12回】 経験人数7,500人、発射回数10,000発以上、下は18歳から上は69歳まで、性別の垣根を越えてさまざまなセックスを経験するAV男優・森林原人が、女性の性に関するお悩みに答えます。 相談者：らん・20代・OL 　私は20代で彼氏は30代で付き合って3年目になります。彼氏は一度イってしまうと、翌日までできません。何をしても反応しないのです。一回の行為の時間はおおよそ40分程です。 　私は物足りず、出来ればまたすぐに元気になってもらいたいのですが、そのことを伝えたら「不可能」と言われました……。もっと長い時間して欲しいので、またすぐ元気になる方法などあれば教えてください。 「不可能」とは、これまた潔い彼氏ですね。彼女のおねだりに対して、この一言はなかなか言えませんよ。やることは十分やったぞ、と開き直っているのか、よっぽど甘えているのか。 　いずれにせよ、不可能を可能にすることを奇跡と言います。きっと、らんさんは奇跡に賭けてみたいと言うでしょうから、男優の秘密の回復術を特別に教えます。なにせ、欲しがりな女の子、嫌いじゃないもんで。 　男優の中でも2、3％の者のみしか出来ないのが、らんさんの求めている“連射”です。ちなみに、歴代最高の連射男優はチョコボール向井さんで、90分17発という記録をお持ちです。 　連射男優に共通しているのは二点あって、一つ目は普段早漏であること。これの意味することは、射精コントロール力が優れていて、長くも短くも出来るということです。 　二つ目は、発射しても萎えないこと。萎えないからまたすぐ出来ます。これは性欲の強さや体力の有無とは別の体質で、突然変異的なものです。ラッキーなことに、僕は途中からこの体質になりました。自分なりに推測するに、前立腺が開発されたことと、一日一食生活にしたことが要因です。 　前立腺というのは、そこを刺激すると自然と勃ってくるポイントです。ここが感じるようになって、勃ちやすくなったし、硬さも増したし、中折れも減りました。 　前立腺の開発に必要なのは、そこが感じると強くイメージすることと、お尻の穴だけを締められるようになること。お尻全体の筋肉で締めるのではなく、穴のみであるところがポイントです。 　一日一食に関してですが、この生活習慣にすると、空腹の時間が長くなるので、免疫力が高まり、生命力の源である精力も増し、勃起力が上がりました。 　この二つの要因が合わさり連射体質になったと思われるのですが、もともと多発体質ではありました。中学の頃は、一日に最低3回、多い時は12回オナニーしていました。やっぱり、生まれ持ったものに因るのかもしれません。 　なので、らんさんには、彼氏に奇跡を望むのではなく、満足度を回数や時間で計らないセックスを知ってほしいです。 　セックスの満足度に万人に共通の物差しは存在しません。そもそも他の人と比べるものではありません。相対的ではなく、絶対的であるのですから、数字から離れてください。 　それが無理だとしたら、らんさんがしているのはセックスではなく、彼氏の体を使ったオナニーです。彼氏へのおねだりは、大人のおもちゃの性能にクレーム出しているのと同じです。人の性能にケチ付けられる程、自分は万能ですか？ ちょっと意地悪な言い方になってしまいましたが、彼氏がらんさんに文句を言わないからといって、満足しているということではありませんからね。 　セックスの満足度は、終わった後の幸せ度が決めるのです。イケたイケないにかかわらず、肌を合わせ見つめ合うだけで一つに繫がれる幸せがあります。それが感じられないのなら、自分のセックス自体を見直すべきです。セックスは相手と心身ともに繫がれる唯一の行為です。 　欲しがると相手は逃げます。彼氏に逃げられる前に、幸せに気づけるといいですね。すぐ目の前にありますから。 ＜TEXT／森林原人＞ ⇒この著者は他にこのような記事を書いています【過去記事の一覧】 【性活相談者を募集！】 森林原人さんに悩みを相談したい方は、メールの件名の冒頭に【性活相談】を入れ、以下のアドレスまでお送りください。 jspa.q@fusosha.co.jp ※お送りいただいた相談内容の一部を変えて取り上げさせていただく場合がございます。また、いただいたメールはすべて森林さんがチェックしていますが、すべての相談を取り上げることは難しい旨、ご了承ください。 【森林原人／モリバヤシ ゲンジン　プロフィール】 35歳。AV男優歴16年。AV好きと持て余す性欲が高じて、ついにはモザイクの壁を飛び越え、汁男優からキャリアをスタート。日本人の生涯セックス回数は、年平均46回×60年＝2760回で、この4倍近くセックスしていて、セックス経験だけで言えば3回生まれ変わって只今4回目の老後を満喫中。 ★Twitter始めました（@AVmoribayashi） ★花房観音さん著『指人形』（講談社文庫）の解説を書きました