“夢のマイホーム”は買って正解?【シングルマザー、家を買う/28章】

<シングルマザー、家を買う/28章>

バツイチ、2人の子持ち、仕事はフリーランス……。そんな崖っぷちのシングルマザーが、すべてのシングルマザー&予備軍の役に立つ話や、役に立たない話を綴ります。


(前号までのお話)
“なんでも投げる病”にかかってしまった息子に、ベランダからブラジャーを投げられてしまったシングルマザー。こともあろうか、それが“騒音大戦争”を繰り広げた下の階の山田家のベランダに引っ掛かってしまう。焦ったシングルマザーは“ブラジャー救出大作戦”を決行した。

全団地民の夢



 ある日、我が家のポストを覗くと、「改修工事についてのアンケート」という冊子が入っていた。家を購入して4年。私にとっては、住んでからまだ4年しか経っていないが、この家はすでに築40年になろうとしているのだ。アラフォーど真ん中。人間だったらいい油が乗ってこれからという時なのだが、建物はそうはいかない。40年ともなると、かなり大きな改修工事が必要になってくる。

 実はこの団地を購入する際、団地の寿命は約70年だろうと知らされていた。ということは、あと30年。私が60歳になったらこの団地はもうボロボロになり、建て替えになるだろうと言われていたのだ。

 実際、この地域で一番古い隣町の団地は建て替えられ、美しすぎるマンションへと変貌を遂げている。もちろん、エレベーターもオートロックも完備だ。これは、全団地民の夢である。安い団地を購入すれば、いつか建て替えられ、素敵なマンションによみがえる!(後々わかったことだが、そのマンションに住むには少し上乗せして金額を払わなくてはいけないらしい。そりゃそうか……世知辛いな)

シングルマザー、家を買う/28章 しかも、60歳の私は絶対に足腰が悪くなっている。いまでさえ年に何度もギックリ腰になり、運動をしない私は、確実に足腰悪いおばあさんまっしぐらなのだ。そんな私にとって、建て替えは夢のような素晴らしい話。しかし、それは遥か彼方の30年後だ。その前に、大きな改修工事が待っているらしい。

“夢のマイホーム”は購入して正解?



 その工事とは、水道管をすべて新しいものに変えるというもの。たしかに、古い団地だけあって、同じ団地に住む友達の家では排水溝から尋常じゃない異臭が放たれるなど、そのガタはちょくちょく発見されていた。家を買ったとしても、いろんな苦難が待ち受けているものだ。とはいえ、一軒家でもマンションでも、同じことは起こる。こればかりは仕方ない。

 そんなことがあったとしても、我が家の居心地はかなりいい。整理整頓ができているかどうかは不明だが、“落ち着く我が家”とはまさにこのこと。友人も訪れるたびに自分の家のように振る舞い、深夜まで居つくということもしばしば。

 寂しさと戦うシングルマザーには、とてもいい環境だろう。古いからこそ安く手に入った広い24畳のLDKも、娘や息子と猫のプー太郎が寝っ転がって遊び、そのまま寝てしまうほどの余裕がある。先日、物をあまり欲しがらない娘が泣きながらねだった便器型のラジコンを縦横無尽に走らせられるこの居間は、心から気に入っている(ラジコンは3日で飽きたけど)。

 将来的には、この広い居間に仕切りを作り、部屋を一つ増やし、全員に個室がいきわたるような設計にもなっている。これが月額5万強で手に入るのだから、やはり購入して正解だったように感じる。

精神論を阻むお金の問題



 離婚届けを出したその足で不動産屋に駆け込んだ当時の私は、完全に勢いだった。でも、何事も勢いは必要だ。勢いを伴わないと、決定できずにずっとズルズルと現状にクダをまく……そんな時間だけは無駄だと思ったのだ。

 離婚を決めるまでに数年かかった私だが、その後の判断は驚くほど早くなった。それはきっと“何とかなる精神”が身につき、どんなことがあっても「何とかしかならない」と思うようになったからだろう。

 その後に起こったハプニングは数知れない。そしてこれからもきっと多くのハプニングがたくさん訪れるはずだ。それでも、それらのことは何とかなる精神で乗り越えていくしかないのだろう。

 ……でも!!!!!!!

 そんな精神論では乗り越えられないことがある。それは、お金だ。もう、キレイごととか全部吹っ飛ばして、これがないと何とかならない。そこで悩んだ私は、保険に入ることに決めた。

 私が住む町には、保険を紹介してくれる窓口がたくさんある。そこでショッピングモールにある保険案内のお店にふらりと顔を出してみることにした。

⇒【後編】「なにそれ、保険ってすごい!」に続く http://joshi-spa.jp/301525

<TEXT/吉田可奈 ILLUSTRATION/ワタナベチヒロ>

⇒この著者は他にこのような記事を書いています【過去記事の一覧】

【吉田可奈 プロフィール】
80年生まれ。CDショップのバイヤーを経て、音楽ライターを目指し出版社に入社。その後独立しフリーライターへ。現在は西野カナなどのオフィシャルライターを務め、音楽雑誌やファッション雑誌、育児雑誌や健康雑誌などの執筆を手がける。23歳で結婚し娘と息子を授かるも、29歳で離婚。座右の銘はネットで見かけた名言“死ぬこと以外、かすり傷”。Twitter(@singlemother_ky

シングルマザー、家を買う

年収200万円、バツイチ、子供に発達障がい……でも、マイホームは買える!

シングルマザーが「かわいそう」って、誰が決めた? 逆境にいるすべての人に読んでもらいたい、笑って泣けて、元気になる自伝的エッセイ。

【シングルマザー、家を買う/10章】
離婚には“奇跡のタイミング”ってものがあ…
浪費
浪費OLが、年6倍の貯金に成功した3つの…
貯金80万円でマンション買っちゃったFPが直言「貯金ベタほど買うべき理由」
貯金80万円でマンション買っちゃったFP…
ヴィクトリアズ・シークレット公式写真
本気でおすすめ!スーパーモデル御用達、全…
ビューティ
sponsored
汗とニオイアイキャッチ_edited-1
くさっ!女性の「汗とニオイ」恥ずかしい“…
ビューティ
sponsored
ダレノガレ明美
25kg減のダレノガレ明美がやってる“我…
ビューティ
sponsored

◆吉田可奈

80年生まれ。CDショップのバイヤーを経て、音楽ライターを目指し出版社に入社。その後独立しフリーライターへ。現在は西野カナなどのオフィシャルライターを務め、音楽雑誌やファッション雑誌、育児雑誌や健康雑誌などの執筆を手がける。23歳で結婚し娘と息子を授かるも、29歳で離婚。座右の銘はネットで見かけた名言“死ぬこと以外、かすり傷”。Twitter(@singlemother_ky

この記者は、他にもこんな記事を書いています

▼この記事がおもしろかったら「いいね」を押してね!
サイトリンク・バナー
esse