「雪見だいふく」をしのぐ美味! 和+バニラアイスの絶品スイーツ
夏菓子の、新しい組み合わせ。
アイスや水菓子のおいしい季節になりました。疲れたカラダを癒やしてくれるひんやりスイーツは、いつでも手軽に食べたいものです。
そこで今回は、最近私が気に入ってリピートしている「夏の手作りオヤツ」をご紹介したいと思います。
ある日、ふとした思いつきで、水羊羹にバニラアイスをトッピングして食べてみたんです。そしたらこれが大当たり。なんとも絶妙なマリアージュに驚いてしまいました。
ロングセラーのアイス、「雪見だいふく」や「アイスまんじゅう」のように、和食材とバニラ(ミルク)アイスとの相性の良さはわかっていましたが、水羊羹のほどよいさっぱり感とバニラアイスの濃厚感は、それらをしのぐ組み合わせだったのです。
バニラアイスと組み合わせる場合、市販の水羊羹だとちょっと甘すぎるので、甘さ控えめのものを手作りすることに。実は水羊羹って、一般的な材料だけでとってもカンタンに作れてしまうスイーツなんです。
しかも低カロリーで食物繊維が豊富。ダイエット中にも安心して楽しむことができるヘルシーな一品ですから、日頃お菓子作りをしない人も、気軽にトライしてみてはいかがでしょうか? それではレシピのご紹介です。
材料は、いたってシンプル。あんこに含まれる砂糖の甘さを生かすので、それ以上加える必要はありません。甘さを引き立たせるために、塩ひとつまみは忘れずに。つぶつぶ感が好きな人は、「こしあん」ではなく「つぶあん」にしても良いでしょう。
おいしく作るポイントは、葛粉でとろみをつけること。手頃な片栗粉で代用しても良いでしょう。食感がツルンとなめらかになり、舌触りの良い本格的な水羊羹に仕上がります。
【材料(4個分)】
・こしあん(市販のもの) 400g
・粉寒天 4g
・水 550ml
・葛粉(片栗粉) 大さじ1/2
・塩 少々
・バニラアイス 適宜
【作り方】
(1)小鍋に水500mlと粉寒天を入れて火にかけ、2~3分沸騰させて寒天をしっかりと溶かす。
(2)こしあんを加え、木べらでまんべんなく混ぜながら弱火で5分煮詰める。
(3)いったん火を止め、水50mlで溶いた葛粉を加えてよく混ぜ合わせながら再び火にかけ、沸騰させてとろみをつける。
(4)ボウルに氷水を入れ、鍋を乗せて、ゆっくりかき混ぜながら粗熱を取る。
(5)お好みの容器に流し入れて、冷蔵庫で1時間以上冷やし固める。バニラアイスを乗せれば完成!
<TEXT,PHOTO/スギ アカツキ>
【スギ アカツキ】
東大卒の料理研究家。在学中に基礎医学や生命科学を学ぶ。さらにオーガニックや久司マクロビオティックを学び、独自で長寿美容食の研究をはじめる。料理のモットーは「長く美しくを、簡単に」。忙しい現代女性に合わせた健康メニューが得意。ヨガ教室や人気ブログ(http://saqai.com/)も手がけている。
水羊羹がバニラアイスと合うって知ってた!?
ヘルシー絶品! 自家製水羊羹の作り方
スギアカツキ
食文化研究家、長寿美容食研究家。東京大学農学部卒業後、同大学院医学系研究科に進学。基礎医学、栄養学、発酵学、微生物学などを学ぶ。現在、世界中の食文化を研究しながら、各メディアで活躍している。女子SPA!連載から生まれた海外向け電子書籍『Healthy Japanese Home Cooking』(英語版)好評発売中。著書『やせるパスタ31皿』(日本実業出版社)が発売中。Instagram:@sugiakatsuki/Twitter:@sugiakatsuki12