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女の友情、信じますか?人生を狂わせた「女の嫉妬」と「裏の顔」

 ファッション、スタイル、プライベート……何においても優劣をつけて値踏みしあうのが女の性。心を許し、認め合っているはずの相手でさえ狂わせることもある“女の嫉妬”ほど、おぞましいものはないかもしれません。

職場で出会った一生の友だち……のはずが

 5年前、同期入社で同じ部署に配属されたというマコさんとナオミさん。食べ物やファッションの好み、就職を機に実家を離れた境遇など共通点も多く、社内で自他ともに認める仲良しコンビとなるまでに時間はかからなかったといいます。 女の嫉妬「一から説明しなくても仕事の悩みやグチを分かり合えるのは同期で同部署だからこそ。ナオミとは本当になんでも話し合える仲でした。週末は一緒に都内開拓をしたり、お互いの家に泊まりあったり、ひとり暮らしの寂しさを感じることもなく、つらくても仕事を辞めずにこられたのは、ナオミがいたからだと思います」と、マコさんは言います。  そんな心身ともに支えあうふたりの関係は良好に続き2年が経ったころ、マコさんに彼氏ができました。その相手は職場の上司。妻子持ちだったといいます。 「はじめは悩みました。でも、気持ちに嘘はつけず……。気づいていたナオミはたしなめこそしましたが、『マコが決めたことなら』と、最終的には応援してくれました。不倫のつらさや泣き言も聞いてくれて、励ましてくれて。彼との出来事を唯一話せる相手でもあったので、嬉しいことも悲しいことも、いつも聞いてもらっていました」 “ふたりだけの秘密”がより仲を深め、以前にも増して信頼しあうようになったマコさんとナオミさん。「一生の友だちを得た」と感じていましたが、それから2年後、その関係を揺るがす出来事が起こります。

友人に向けられる疑いのまなざし

 同期で同部署に配属されたマコさんとナオミさんでしたが、4年目を迎えたある日、マコさんが仕事で大きな成果を挙げました。それをきっかけに任される仕事量が増え、大切なポジションをもらえることになったそう。 「休日も個人的に下調べをしたり、苦手な先輩に頭を下げたり、成果を挙げられたのは私なりに努力した結果だったので本当に嬉しかった。もちろんナオミも自分のことのように喜んでくれて、お祝いまでしてくれました」  仕事もプライベ―トも充実し始めたマコさんでしたが、それからほどなくして社内へ匿名の密告があったとのこと。 「私と上司が寄り添って家へ入っていく写真と、私の出世は不倫の成果だと書かれた紙が入っていました。彼は他部署に左遷されて、私もポジションを下ろされました」  辞めることも考えたそうですが、今までのマコさんの働きぶりとナオミさんが懸命にかばってくれたおかげで周囲の理解を得られ、なんとか頑張ることに。しかし、今度は彼の家にも不倫を知らせる写真と手紙が届いたそう。 「手紙の内容を見て驚きました。私たち以外は明らかにナオミしか知らないハズのことが書いてあったんです。このとき初めて、すべてがナオミの仕業ではないかと気がつきました」  とはいえ、どうしてナオミさんがこんなことをするのかマコさんには想像もつかなかったといいます。そのため、最後までナオミさんの仕業だとは断定できずにいたとのこと。 「会社では今まで通り私を守ってくれていたし、彼とのことも気にかけてくれて、今までと何一つ変わらないナオミの姿から、そんなことをする様子も理由も見当たりませんでした」

優しさの裏に隠された親友の本性

 友だちを疑う自分に嫌悪感さえ抱いたというマコさんですが、思い悩んだ末、ナオミさんへ直接話すことに。 「疑っていると思わせないように気を遣って話したのですが、ナオミは笑顔であっさり認めました。『疑ってるって、はっきり言えばいいじゃない』って。頭が真っ白になって、なにも言えなくなってしまって。でもナオミは顔色一つ変えずに話し始めました」  そういうかわい子ちゃんぶっているところが鼻につく。仕事の成果だって私の協力があったからこそなのに、ひとりで頑張ったような顔してムカついた。不倫していたから特別扱いだってあったはず。汚い。そもそも二番目の遊ばれている立場で「彼」とか「愛」とか勘違いも甚だしい。その程度の人からしか相手にされないくせに、リア充アピールしている姿はイタいだけ……。  耳を覆いたくなるような言葉が次々とナオミさんの口から発され、呆然とするマコさん。 「最後に、『あなたのことを思うから言ってあげたの。たいしてかわいくもない仕事もできない女なこと、気づいていないようだから』って。ナオミはずっと私を下に見ていて、仕事やプライベートでうまくいくのが面白くなかったんだと思います。親身になってくれたのも、会社でかばってくれたのも、結局は周囲に“女友だちを大切にする優しいナオミ”をアピールするためだったんですよね」  翌日、気まずい気持ちのまま職場で顔を合わせたふたりでしたが、ナオミさんはいつもと変わらない笑顔で「おはよう」と声をかけてきたといいます。  その後マコさんは会社を辞め、ナオミさんとの連絡も絶ち、人間不信に陥り心のケアに努めているそうです。 <TEXT/千葉こころ PHOTO/Wrangler> ⇒この記者は他にこのような記事を書いています【過去記事の一覧】
千葉こころ
ビールと映画とMr.Childrenをこよなく愛し、何事も楽しむことをモットーに徒然滑走中。恋愛や不倫に関する取材ではいつしか真剣相談になっていることも多い、人生経験だけは豊富なアラフォーフリーライター。
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