世代で違うジャニヲタとしての楽しみ方【ファンミレポ】
⇒【前編】最年長は70代! タッキーのシンガポール公演に駆けつけた“婦人ヲタ”たち
気になる婦人ヲタの服装ですが、観劇・ファンミーティングともに洒落た和装で臨む者あり、シックなワンピでキメる者ありとさまざま。ドレスコードはスマートカジュアルでしたが、気どりすぎないブラウスにスカートとか、ロングチュニックにカーディガンといった装いも多く見かけました。
もし10~20代が中心なら、「目立たなきゃ死ぬ!」といったおしゃれ武装が蔓延したのでしょうが、そこは大人多めの集まり。余裕の落ち着きぶりといったところです。
肝心の観劇中は、全神経を滝沢さんに向けてウットリと見入る婦人ヲタ。途中、共演のジャニーズJr.が客席に降りて観客と踊るという演出がありましたが、“殿”以外なら問題外。
「殿の家臣が女の子と踊っているわねぇ」と、まろく見やるくらいで「なによ、あの子! ズルイ!」みたいな敵意は見えません。これは自分の欲しいものがなにかよくわかっているからです。
また、オフタイムにはタッキーおすすめのチリクラブ(※シンガポール名物のカニ料理。時価1万円ほど)をタッキーおすすめの食べ方(余ったソースをチャーハンにかける)で食べたり、カジノを覗いたり、ホテルのエステで身体をブン磨いたりと、それなりにラグジュアリーに過ごすのでした。
旅が終わりに近付くと参加者どうしの親交も深まり、連絡先の交換がさかんに行われます。そう、同じ釜ならぬ“同じツアーの飯”を食った者たちは、その後もよき友人になれる場合が多いのです。
そんなこんなで、ツアーは盛況のうちにお開きとなりました。
伸び盛りのジャニーズJr.を追っかけるのは、アサガオの観察をするようなもの。対して滝沢さんは、芸術的な枝振りの盆栽のような存在です。
アサガオを追う少女のパッションと、盆栽を愛でる婦人の温もりは異なってこそ。若いころのジャニ愛はむき出しの直火焼き、大人ヲタのソレは、ジワジワくる遠赤外線の愛なのです。
ひと言で言えば、婦人ヲタは“こなれている”。若いときに比べれば金銭的・精神的に余裕が出ることが多いので、大人のヲタ活はだいぶ愉快。
アラフォー、アラフィフ以上のジャニヲタを見て、「あの人たち、ミジメ!」なんて思っても、それは象を見上げたアリのつぶやきに似ています。
「アラサーの今もこんなにジャニが好きだけど、この先どうなるんやろ?」と心配になっても、ちゃんとやることやってれば大人のフェイズで楽しめますよ!
<TEXT、PHOTO/みきーる>
【みきーる】
ジャニヲタ・エバンジェリスト。編集者&ライター。出版社勤務を経て、2000年に独立。著作に『ジャニヲタあるある+』『ひみつのジャニヲタ』(青春出版社)、『ジャニヲタ談話室!』(イースト・プレス)、『ジャニヲタあるある』『ジャニヲタあるある フレッシュ』『パンダフルワールド』(アスペクト)など。『Gina』(ぶんか社)にて、「だてにジャの世は見てねぇぜ! ジャニヲタ魂!!」連載中。ジャニヲタ歴は、約20 年。グループを問わず応援する”事務所担”。mixiコミュニティ”ジャニーズチケットお見合い処”管理人。Twitterアカウント:@mikiru
●公式ブログ『俯瞰! ジャニヲタ百景』
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みきーる
ジャニヲタ・エバンジェリスト。メンタルケアカウンセラーⓇ。女子マインド学研究家。応援歴20年超のジャニーズファン。女心を知って楽しく生きるためのライフハック“女子マインド学”を提唱。著書に『ジャニ活を100倍楽しむ本!』(青春出版社)『「戦力外女子」の生きる道』他。Twitterアカウント:@mikiru、公式ブログ:『ジャニヲタ刑事!』