なぜか復活したヒロミ…意外な“もう一つの顔”

 タレントの実力とは、一体どこで計れるのでしょうか。

 たとえば、どうにも広がらない話でも、必ずオチをつけて笑いに変える明石家さんまのようなモンスターもいれば、どんな無茶ぶりにも体を張って応える汗かき訳として出川哲郎もいる。

 それだけでなく、一歩引いたところから、共演者の誰も気づかなかったような一面を引き出すタモリや内村光良のような存在も大きい。

どこか引っかかるキャラクター



 芸能界での地位を築いた人達には、そうした強みがあるものですが、ヒロミには見当たりません。コメンテーターとしてワイドショーに出演したところで、鋭い切り口から発言するわけでもありませんし、メリハリを利かせた司会進行で番組を引き締めるわけでもない。

ヒロミ公式ブログ

ヒロミ公式ブログ http://ameblo.jp/hiromi515/

 なのに、長いブランクを経てもなお重用されている現状は不思議です。年齢も50歳になり、“中堅どころの重鎮”的なおいしいポジションに収まっている。「分からないなぁ」と思う一方で、どこか引っかかるキャラクターであるのも事実。

 つまらないと分かっていながら、放っておけないのですね。もしかしたら、そこにタレント的なテクでは計り知れないカギがあるのかもしれません。

 『いい訳しない生き方』は、今回の復帰を期に、ヒロミ流の処世術が語られた一冊。デビュー当時の貧乏話や芸能界での交遊録。さらには生死をさまよう二度の大怪我の体験などを引き合いに、淡々とした語り口で半生を振り返っています。

いい訳しない生き方

経営者としてのフェアな視点



 そこから見えてきたのは、物事をフェアに受け止める視点。それが人の心の機微を実によく捉えているのですね。

 特に会社経営から得た仕事論には、思わず納得してしまいます。

俺は、ADはADという職業にしてしまえばいいと思う。プロのADを目指すのだ。ディレクターになる修業でなく、プロとしてAD。その代わり、仕事の内容や役割をきちんとして、ADがやること、ディレクターがやること、プロデューサーのやることと、プロ同士の仕事にすればいい。上下関係だけでやるから辛くて辞めてしまうのだ。>(「これも社長の仕事」)

 現在ではかつての徒弟制度が機能していないからこその提言なのでしょう。制作現場の最前線にいながら、分かりやすい言葉で問題点を指摘できるまなざしは客観的。そしてその懐の深さが最もよく表れているのが、人心掌握術についての話。

俺は従業員をほめる時は、あまり直接言わない。はじめは、間接的に伝わるように、ほめるのだ。「社長がお前のことほめてたぞ」って必ず伝わる。次に会った時に、「いいぞ、頑張れよ」って声をかけるのだ。(中略)自分のいない所で、自分が頑張っている話をしている。ここが大事なのだ。>(「これも社長の仕事」)

 部下をどう褒めようかと悩む人にとって、目から鱗なのではないでしょうか。重要なのは、言葉ではなくシチュエーションなのですね。「面白くもないくせに生意気だ」というステレオタイプなイメージからは程遠い思慮深さを感じます。

Body Conscious 51,5 HIROMI BODY ART

ヒロミが経営する株式会社ビィーカンパニーは、トレーニングスタジオ「51,5 」などを展開 http://www.515.co.jp/

ヒロミの冷え切った態度が見もの



 と、本書からもうかがえるように、復帰後のヒロミはどこかマイルドになったように見えます。しかし、そう一筋縄ではいきません。

 毎週金曜放送していた『前略、月の上から。』(2015年9月18日放送終了)。南海キャンディーズの山里亮太、フリーアナウンサーの堀潤を合わせた男3人が、くだらないネタを肴にブツブツと雑談するだけの深夜番組。

 これが取り立てて面白いわけでもないのですが、なぜか観てしまう。何を観てしまうかというと、堀潤に対するヒロミの表情なのですね。

 放送中、ほとんど目も合わさず、何か用のあるときでも、あえて山ちゃん経由で会話のやり取りをする。“はて、ヒロミは堀潤が嫌いなのだろうか”。よからぬ思いがよぎりますが、そうではないのですね。

 いち視聴者から見て、堀潤のトーク、企画、いずれもキツいのです。

「聞き違えやすい言葉」というネタで、「堀潤と松純。NHKと、犬あっち行け」。こう言われて、人は一体どう反応したらいいのでしょうか。

 ヒロミの、冷え切った他人行儀な態度は、この途方もないつまらなさへの困惑なのです。この厳しい正しさを、本書から垣間見える穏やかな公平さが支えているとしたら、ヒロミに対する見方も変わってくるのではないでしょうか。

<TEXT/比嘉静六>

いい訳しない生き方。

元祖毒舌タレント。現在テレビにひっぱりだこ! タレント、ヒロミが1年をかけて執筆した“完全書き下ろし"の1冊!! テレビでの告知多数! 今回はじめて明かす、10年間の秘話から、 少年時代のこと、家族のこと、ビジネスのこと、また親友の木梨憲武さん、藤井フミヤさんとの友情まで、赤裸々に告白。なぜ、また再ブレイクできたのか?

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