ふざけた質問したらキレるぞ!?(Photo / Sbukley)
『タクシードライバー』『レイジングブル』の名優ロバート・デ・ニーロ(72歳)が、インタビュー中に怒って途中退席していたことが、記者の暴露記事で明らかになりました。
問題のインタビューは、10月10日から日本公開になるアン・ハサウェイ(32歳)主演映画『マイ・インターン』のPRの一貫として行われたもの。本作でデ・ニーロは、ファッションサイトの社長として忙しく働くアラサー女子の前に現れる超年上の部下を演じています。
一体、何が名優の怒りに火を点けたのでしょうか?
『The Independent』によると、デ・ニーロの“途中退席”事件は、ロンドンで行われた『マイ・インターン』のジャンケットで発生。
ジャンケットとは、映画会社が新作公開の直前に複数のメディアや記者を集め、出演者や監督にまとめて取材をしてもらう場を提供すること。合同インタビューや記者会見、個別インタビューなどが行われます。
一日中、取材会場に缶詰となるジャンケットは重労働。“途中退席”の洗礼を受けた『Radio Times』の記者によれば、個別インタビュー直前に行われた合同会見ですでにデ・ニーロは疲れて見えたそうで、記者は「今日の彼からは多くの回答は得られないだろう」と覚悟してインタビューに臨んだのだとか。
しかし、記者が投げかけた2つの質問は名優の答えを得るどころか、怒りのスウィッチをオンに!
デ・ニーロは録音機器を止めるよう指示するとイスから立ち上がり、「質問がネガティブな憶測から来るものばかりだ」という理由で取材を中断。「俺はこんな取材は受けないよ、ダーリン」と捨て台詞を残し、立ち去ってしまったそうです。
●NYのトライベッカ(デ・ニーロが立ち上げた映画祭が行われる場所)が、銀行員の街に様変わりしてしまった現状をどう思うか?
●撮影現場でやる気のない態度にならないため、気をつけていることは?
渦中の記者は「ネガティブな質問はしていない」と不服を訴え、デ・ニーロが取材放棄したことを各メディアに暴露。「あの程度で怒りを感じるなんて神経質すぎる。もしかしたら、本当に撮影現場ではやる気のない態度を取っているのかしら?」とコメントしています。
デ・ニーロのほかにも、インタビューを途中退席したスターは数知れず。
今、ハリウッドで最も稼ぐ男、ロバート・ダウニー・Jr(50歳)は、英TV局のキャスターから、若いころのドラッグ依存症について聞かれて取材放棄。「
すまないけど、俺たちは一体何をしているの?」とキャスターに逆質問し、カメラの前から立ち去りました。
また、ラッセル・クロウ(51歳)はBBCのラジオ番組のインタビューで、「君が演じた『ロビンフッド』はアイルランドなまりだった」と言われたのに対し、「
お前の耳は壊死しているのか!」と暴言を吐き、退室。
女性陣では、過去にスーパーモデルのナオミ・キャンベル(45歳)が、TVカメラを蹴り倒して立ち去るという逸話を残していますが、若手モデルのカーラ・デルヴィーニュ(23歳)も今夏、米地方局のインタビューでやらかしています。
『The WRAP』によると、ヒロイン役を演じた映画のPRでTV出演したカーラは、
「原作も脚本も一度も読んでいない」「ヒロインのことは大嫌い」とすべての質問に投げやりに回答。呆れたキャスターが「もう君は帰っていいよ。昼寝をするか、レッドブルでも飲んだらどうだい」と、インタビューを早めに切り上げたのでした。
Source:
『The Independent 』http://ind.pn/1YIPw6m
『The WRAP』http://bit.ly/1Vhs9le
<TEXT/橘エコ>
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【橘エコ】
アメリカ在住のアラフォー・ブロガー。 出版社勤務を経て、2004年に渡米。大学事務と米大手スーパーマーケット勤務の二足のわらじを履いてアメリカカルチャーの裏側を探る、自称アメカジスパイ。ハリウッド最新映画レビューやゴシップ情報などのほか、アメリカ女子を定点観測してはその実情をブログで発信中。WEBマガジン「milkik」では「アメかじシネマ」「愉快なアメリカ女子」を連載中(
http://milkik.com/)
橘エコ
アメリカ在住のアラフォー。 出版社勤務を経て、2004年に渡米。ゴシップ情報やアメリカ現地の様子を定点観測してはその実情を発信中。