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「高級バナナ」と「安バナナ」の品種は同じ!値段の分かれ目2ポイント

 どれが上か、わかりません。  スウィーティオ、極撰、甘熟王……。最近、味にこだわった「プレミアムなバナナ」が増えていますが、それらがどれほどのものなのか、どっちが高級なのか、イマイチよくわからずに選んでいませんか? バナナ そうです今回は、バナナのお話。おいしいバナナは何が違うのか、わかりやすく解説してみようと思います。

高いバナナと安いバナナの品種は同じ! では何が違う?

 まずはじめに、バナナの価格について。通常は以下2つの尺度で決まります。 1.食感  食べた時に「なめらか」か「もっちり」か。もっちり度が高いものほど高級で、なめらか=柔らかい、あっさり、さっぱりしたものは安価なものが多い。 2.甘味  高級なものはコクのある甘味を持つ。酸味の強さは、商品によって違い、酸味の入った甘酸っぱさを特徴としているものもある。  つまり、高価なバナナほど、甘くてもっちりしているということ。これは産地国や品種の違いではなく、「標高500m以上の高地栽培」によって作られるんだとか。高地では1日の寒暖差が大きいため、バナナは時間をかけてゆっくり成長。  その長い時間の中で、きめ細やかなでんぷん質がたっぷり蓄えられ、熟して黄色くなるときに、でんぷんが糖化して甘くもちもちとした食感が作られる仕組み。  例えば、ドールの中の最高峰ブランド「スウィーティオ スカイランド」は、標高800m以上の超高地栽培モノ。めったに見かけないプレミアムなバナナで、価格は1袋398円(税抜)。味は、想像以上にまったり濃厚。なのに、後味が大変良く、さわやかな香りにまとまっています。 ドール スウィーティオ スカイランド スミフルの「甘熟王 ゴールドプレミアム」は、標高800mだけでなく、土壌のミネラルバランスや陽当りの良いエリアで栽培されたバナナ。確かに、もっちり感が際立っていて、重厚な食感で食べごたえたっぷりです。 スミフル 甘熟王 ゴールドプレミアム 参考に、良く見かけるバナナブランドを標高ごとに整理してみました。 ⇒【画像】はコチラ http://joshi-spa.jp/?attachment_id=399103 バナナ表

有機バナナは安心? おいしいの?

 もう一つ、店頭で気になるのが、「有機バナナ」。これは言葉通り、有機肥料によって栽培されたバナナのこと。産地としては、ペルーやエクアドルがメジャーとなっています。 有機バナナ もともとバナナは有機のものでなくとも、収穫後に水洗いをして農薬を落とした後にパッケージ作業が行われ、その後は防カビ剤・防腐剤も使用されないため、残留農薬などの心配はほとんどないそうです。  つまり、有機を選ばずとも、普通のバナナだって安心して食べられるということ! しかし、化学肥料に嫌悪感のあるオーガニック志向の人には、やっぱり有機が人気のようです。  味はさっぱりしているものが多いですが、産地によっても大きく変わってくるので、一度食べ比べをすると良いでしょう。ちなみに、「エコバナナ」と呼ばれるものは、除草剤・殺虫剤のような農薬の使用を出来る限り抑えたスミフルのシリーズです。 <TEXT,PHOTO/スギ アカツキ> ⇒この著者は他にこのような記事を書いています【過去記事の一覧】 【スギ アカツキ】 東大卒の食文化研究家。長寿美容食研究家。在学中に基礎医学や生命科学を学ぶ。さらにオーガニックや久司マクロビオティックを学び、独自で料理研究をはじめる。モットーは「長く美しくを、簡単に」。忙しい現代女性に合わせた健康メニューが得意。ヨガ教室や人気ブログ(http://saqai.com/)も手がけている。
スギアカツキ
食文化研究家、長寿美容食研究家。東京大学農学部卒業後、同大学院医学系研究科に進学。基礎医学、栄養学、発酵学、微生物学などを学ぶ。現在、世界中の食文化を研究しながら、各メディアで活躍している。女子SPA!連載から生まれた海外向け電子書籍『Healthy Japanese Home Cooking』(英語版)好評発売中。著書『やせるパスタ31皿』(日本実業出版社)が発売中。Instagram:@sugiakatsuki/Twitter:@sugiakatsuki12
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