特売肉が地鶏レベルに!“塩ふり冷凍”はこんなにスゴい
スーパーで売っている特売肉は、お財布には優しいけど味はイマイチなことが多いもの。だから、少しでもおいしく食べるために濃い目の味つけでごまかして、肉の食感だけ楽しめればいいと思っている人も多いのでは? でも、そんな特売肉に塩をふってから冷凍するだけで、肉の味と食感がアップするのを知っていましたか?
この塩をふってから、冷凍する方法は塩フリージングとして話題になっています。
考案者の料理研究家・濱田美里さんはこう言います。
「食材を保存するときに、野菜なら塩ゆでや塩もみ、肉や魚は塩をふることで、おいしく長持ちさせることができるだけでなく、素材のうま味をアップさせることができるのです。
とくに、おすすめなのが肉に塩をかけて冷凍する方法。友人はブロイラーを塩フリージングしてローストしたら、味と食感が地鶏になった! なんて話をしていました(笑)。
ちなみに、私のお気に入りは、塩から揚げ。味つけは、塩だけですが、しょっぱさはなく、まろやかな塩のうま味が肉にしみ込んでいるうえに、冷凍したとは思えないジューシーな食感もあり、まさに絶品!」
それでは、濱田さんの「塩から揚げ」のつくり方をご紹介します。
1)鶏肉の分量の1%の塩をふって…
⇒【写真】はコチラ http://joshi-spa.jp/?attachment_id=400042
2)冷凍用保存袋に入れ、よく塩をなじませます。ちなみに、冷凍した鶏肉は1か月くらい保存可能。
3)使うときは半解凍の状態で食べやすい大きさに切り分け、小麦粉と片栗粉をまぶして油で揚げるだけででき上がりです。
カラッと揚がった衣から、ほんのり塩味がついた肉汁がジュワーッとあふれ出てくるから揚げは、シンプルですがおかずにもつまみにも最高。調味料は塩以外に一切必要なく、半解凍で揚げられるので手間も省くことができるのが、塩フリージングの特徴です。
濱田さん監修・料理の別冊エッセ『“塩フリージング”で冷凍保存が変わる』には、素材ごとに塩フリージングのコツが解説されています。
「この塩フリージング、肉のうま味がアップする以外にも、冷凍した魚がお刺身で食べられたり、モヤシやアボカドなど冷凍に不向きな野菜が保存できたりと、今までの冷凍保存術になかったメリットがたくさんあります。やり方も簡単なのでぜひとも、活用してみてください!」(濱田さん)。
<TEXT/女子SPA!編集部>
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