ディーン・フジオカ、「五代さま」と次なる「ドS男」役を語る

 NHKの連続テレビ小説『あさが来た』に出演し話題沸騰中のディーン・フジオカ(35歳)。ドラマでは、大阪の発展になくてはならない重要人物、五代友厚を演じています。当初NHKには「あのイケメンは誰だ!?」という問い合わせが相次いだとか。

ディーン・フジオカ1 若くしてアメリカに発った五代友厚と同様に、ディーンさんは10代で日本を離れています。’80年に福島県に生まれ、高校卒業後はシアトルの大学に留学。その後、アジアを放浪して香港でスカウトされてモデルになり、香港と台湾で俳優として、インドネシアでミュージシャンとして音楽制作し、2015年に日本で連続ドラマデビュー…。

 異色の新星、ディーンさんにインタビューしました。

五代さまとは全く違うドSなキャラ



 インタビュー当日、来年1月スタートの連続ドラマ『ダメな私に恋して下さい』(TBS系)で、深田恭子の相手役として“ドSな元上司・黒沢歩”を演じることが発表されました。まずは、この新ドラマについて聞いてみました。

―――『ダメな私に恋して下さい』の原作漫画は、もう読まれましたか?

ディーン・フジオカ(以下ディーン):ええ。あまり女性向けの漫画を読まないので、とても新鮮でしたね。

 内容は、貧困問題やジェンダーなどの社会問題にも絡んでいて、実はシビアですよね。でもコメディタッチで描かれています。「絶望」って現実社会に溢れているじゃないですか。だからあえてこうした問題をシリアスにせずに、ラブコメディにすることで、元気をもらえる人たちがいるんじゃないかな、と。

―――作品の見どころはどこだと思いましたか?

ディーン:僕が演じる黒沢がドSなところじゃないでしょうか(笑)。普段、あまり女性に厳しく接することはないので、心苦しいです。

 でもドラマをおもしろくするには、勢い余って脚本にヒトコト足しちゃうくらいの気持ちで、キツい態度のオンパレードにしようって思っています(笑)。

⇒【写真】はコチラhttp://joshi-spa.jp/?attachment_id=402578

ディーン・フジオカ2

ドSな表情をしてもらいました

―――プライベートではドSではないのですね?

ディーン:だいぶレディ・ファースト文化を体験で学びましたからね。

 例えば、妻はインドネシアの人なんですが、オーストラリアで育ったので、西洋的な「男だったらこれくらいやるべきでしょ?」っていう考えがはっきりあるんですよね。

 自分もアメリカに長くいたので、そういったマナーや考え方ができないわけじゃないですが、彼女と一緒にいることで自然と身についたのかもしれません。

ディーン・フジオカ3―――次の黒沢役にはどう取り組もうというような意気込みはありますか?

ディーン:『あさが来た』の五代友厚役のように、真っ正面からぶつかっていきたいですね。

 僕は、役作りのために五代さんについて調べているうちに、彼の大ファンになってしまいました。

 パスポートも国交もない時代に、名前を変えて脱藩して、船に密航して、命をかけて外国に行って。「日本という国が消えてなくならないためには、伝えなきゃいけないことがある」と言って帰国して。

 それが日本経済の土になり、栄養になっていった。知れば知るほど感動しました。そういう感じで、黒沢とも向き合って行ければいいなと思います。

日本で仕事はできないと思っていた



―――ディーンさんと五代友厚は、国際感覚など、重なる部分があるように思います。

ディーン:今、僕がこういうスタイルで生活できるのは、150年前に五代さんのような先輩がいたからです。共通点なんていうおこがましいことではなくて、巨人の肩の上に乗っかっている感じですね。

―――去年までは台北とジャカルタを行き来する生活だったそうで。

ディーン:去年は、台湾で映画の撮影と、カナダで北米ドラマの撮影などがありました。

 僕は日本以外で仕事を始めたので、日本で仕事をするということの実感が全くなくて、またその方法もわからなかったので、このまま日本で仕事をする事はないんだろうなと思っていました。

 ですので、現在NHKの連続テレビ小説に出演させていただいたり、ここで話を聞いていただいていることは奇跡のような感覚です。僕にとってのNHKの朝ドラは、インドネシアの日本大使館の待合室で放送されているのを見ている側だったので、自分が出演するとか想像もできませんでした。

 でもこのような番組で日本語で演技をさせていただくことで、福島にいる祖母も喜んでくれていると思います。今まで日本以外での仕事がほとんどだったので。プライベートなことしか言えないけど、それは本当によかったなと思います。

ディーン・フジオカ4=========
ここで小休止して、ディーンさんへの一問一答を。

Q. 今まで住んだ世界の都市で、一番のお気に入りは?
A. 今だと大阪。トップクラスに住みやすい。

Q. 好きな食べ物は?
A. 牛肉のフォー

Q. 憧れる男優は?
A. うーん…「いない」と言っておきます。

Q. 好きなミュージシャンは?
A. たくさんいるので難しいですね。ラップ、ブルース、ジャズ、韓国や中華圏の歌もアフリカの音楽も、昭和歌謡も……何でも聴きますから。

Q. 最近読んで面白かった本は?
A. 今年読んだのは『Colorless Tsukuru~』(村上春樹の『色彩のない多崎つくると、彼の巡礼の年』の英語版)です。

Q. 奥様とは何語でしゃべる?
A. 英語です。

⇒【YouTube】ディーン・フジオカインタビュー http://youtu.be/Z8jrGV-Vk0E



※次回は、ディーンさんが日本を離れた意外すぎる理由、そして、衝撃的な日本デビュー作(2012年)について聞かせてもらいました。いったいどんな気持ちで、あのスキャンダラスな事件の映画化オファーを受けたのでしょう……?

<TEXT/和久井香菜子 PHOTO/我妻慶一 ヘアメイク/谷森正規(W)>

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◆和久井香菜子

ライター・イラストレーター、少女漫画コンシェルジュ。『少女マンガで読み解く 乙女心のツボ』(カンゼン)が好評発売中。ネットゲーム『養殖中華屋さん』の企画をはじめ、語学テキストやテニス雑誌、ビジネス本まで幅広いジャンルで書き散らす。街で見かけたおかしな英文から英語を学ぶ「Henglish」主宰。

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