カラオケで“歌ヘタ”をごまかせる選曲6。小泉今日子、Chara…
12月も半ばを過ぎ、忘年会シーズン真っ只中といったところでしょうか。忘年会、新年会、歓送迎会などのシーンで浮上してくるのが、二次会のカラオケ問題。
歌が好きでうまい人には楽しい時間だけど、オンチにとってはストレス以外の何物でもない。でもマイクが回ってきて「いや、いいです」なんて断れば、それこそKY。じゃあ一体どうしたらいいのよ? というわけで、歌に自信がなくても、その場をしのげそうな曲をいくつかご紹介します。
まず大切なのは、曲のチョイス。ヘタだからといってむやみに笑いを取りに走ると、かえって逆効果。そこで、上手に歌い上げない方が味の出る曲をセレクトしましょう。
小泉今日子の「My Sweet Home」なんかどうでしょう。ぽわんとした音程に、グルーヴのかけらもないボーカルだからこそ伝わる、淡い心象がある。歌ウマを自負する人では描けない風景です。
さらに、ぐにゃぐにゃとした歌でなければ成り立たない星井七瀬の「恋愛15シミュレーション」もアリですし、タイトなサウンドと対照的な棒読みボーカルが斬新だったdeepsの「Love is real」は、アラフォー世代にはたまらない選曲なのでは?
もう一つ考えられる手が、モノマネで攻めてみる。それならば音程どうこうよりも、声色や仕草でカバーできそう。
ここは個性派シンガーの力を借りましょう。Charaの大ヒット「やさしい気持ち」。真結びがなかなかほどけないときのイライラを、ウィスパーボイスで叩きつけてみてください。
⇒【YouTube】Chara 『やさしい気持ち (Special Kiss ver.) フルバージョン』 http://youtu.be/1DoPe8z4fe8
もう一つはデュエット。倖田來未とEXILEの「Won’t Be Long」。こちらはノリが全てですから、とにかく気分から成り切ってしまいましょう。ドンキで豪遊しているところを想像して。
⇒【YouTube】倖田來未 / WON’T BE LONG http://youtu.be/hAISLcT8acM
さて、歌ヘタなのに、不幸にもシメを任されてしまった場合。大体はカラオケ好きな人がやりたがるものですが、なかにはイジワルをしてくるケースもあるかもしれません。やはり今年の締めくくりにふさわしい曲を選びたいところ。でも、立派な曲を歌いきる自信はない……。
そんなときには、あえてカーペンターズの「Yesterday Once More」を入れましょう。
笑いをこらえていたり、目を合わせない同僚がいたら、「シャッグスバージョンでした」と一言。これでもうカラオケに誘われなくなれば、万々歳です。
<TEXT/音楽批評・石黒隆之>
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石黒隆之
音楽批評の他、スポーツ、エンタメ、政治について執筆。『新潮』『ユリイカ』等に音楽評論を寄稿。『Number』等でスポーツ取材の経験もあり。いつかストリートピアノで「お富さん」(春日八郎)を弾きたい。Twitter: @TakayukiIshigu4