♂&♀
Love

カラダと頭と心…どれを使うのが、一番イキやすい?

AV男優・森林原人の性活コラム 第6回】 経験人数7,500人、発射回数10,000発以上、下は18歳から上は69歳まで、性別の垣根を越えてさまざまなエッチを経験するAV男優・森林原人さんが、性にまつわるあれこれについて語ります。  先週の性活相談で、イクことにこだわってエッチの上手い相手を求める相談者に対し、「イクとは、相手に全てを明け渡すことで、それには好きという感情が大きく関わってくる」とお答えしたのですが、多くの相談者から「もっと詳しく知りたい!」というお声をいただいたので、今週はここら辺のところをもう少し掘り下げてみたいと思います。 体と頭と心、どれを使うとイキやすい?

体と頭と心、どれを使うとイキやすい?

 さて、人はエッチする時、体と頭と心のうち何を一番使ってエッチしているのでしょうか? アソコとアソコをくっ付ける行為なんだから体、という答え。脳で興奮しているんだから、頭。気持ちが入っている時が一番気持ちいいから、心。たぶん色んな回答があり、そのどれもが正解です。  では、質問をちょっと変えて、体と頭と心のうちのどれを使ってエッチをしている時が一番イキやすいか? だったらどうでしょうか。この先は僕の見解です。

頭は使わない方がいい

 イク瞬間は頭が真っ白になるという女性が多いですが、何か頭で考えている人はイキにくいです。イケても浅く、余韻が短いです。目をつぶって目の前の相手ではない人を思い浮かべてるオナニー的なエッチや、自分の快感のみを追求する自己完結型エッチの人がこの典型です。それ以外にも、性に対して厳しい環境で育ったり、過去にエッチで嫌な思いをしたトラウマがある場合は、気持ちよくなっていく過程で自らブレーキをかけてしまい、イクことが出来なかったりします。  ということから導き出したことは、イク瞬間には思考が働いていない方がいいということ。イクとは、何も考えず感じるがままに自分を解放することを許すことなんだと思いました。

体だけのエッチはスポーツ

 だったら、本能的欲望に忠実なまま、体だけでエッチすればいいのか、というと、そうとも言い切れないのです。スポーツ選手などのように身体能力の高い方はイキやすいです。おそらく彼女たちは、考えて体の器官を動かすのではなく、考えなくても勝手に体が反応するようになっているので、快感という感覚に反射的に反応するのです。そして、エッチもどこか爽やかで達成感を感じさせるようなイキ方です。  少しわかりにくいかもですが、ダンサーに音楽を聴かせると、指示なくとも体が勝手に反応してリズムを取っちゃうのに近いです。普通の人が1の刺激で1反応するところを、5とか10反応する身体感覚です。逆を言えば、普通の人が5とか10反応するためには、5や10の刺激が必要になってくるということで、刺激を求める方向に進みがちになります。

心は“イク”のトリガー

 では、心でエッチするとはどういうことかと言うと、勝手に湧き上がってくる感情をそのまま解放する感じです。泣くほどのケンカになったけどやっぱりお互い好きって気持ちがあって仲直りすることになり、愛おしさが募って雪崩れこむように始まるエッチとか、遠恋でなかなか会えない2人がようやく会えて我慢出来ずに抱き合ったらスイッチが入っちゃってエッチになっちゃった、みたいなのが心でエッチしている場合で、相手を愛おしく思う気持ちが非常に高まっている状態です。  以上を総合すると、思考を停止して、本能的に欲情し、そこに感情が乗ってくると深くイキます。この時には、脳天が痺れるような感覚や、大きく腹部が痙攣したり、全身に力が入らなくなるといった症状がみられます。心身共に無防備で、相手に全てを委ねてしまっている感じです。エッチは肉体的に相手と結合する行為ですが、そこに精神的なつながりも連動されて、結果的にイッちゃった、となります。

結局、イクイカないは重要じゃない

 イクということのメカニズムはこういうことなのですが、目指すはイクことではなく、肉体的かつ精神的にお互いがつながることです。これをフィギュアスケートで例えると、周囲の声を意識してイクというメダルを獲ることにこだわるのではなく、自分の中で納得できる演技が出来ればそれで充分じゃないかと思うのです。  それにはやっぱり、“好き”って気持ちが大きな役割を果たすのです。イカなくても、好きな人とつながれたら幸せじゃないかと。ベタですが、満足は自分の中にあるのです。
森林原人さん

森林原人さん

<TEXT/森林原人> ⇒この著者は他にこのような記事を書いています【過去記事の一覧】 【性活相談者を募集!】 森林原人さんに悩みを相談したい方は、メールの件名の冒頭に【性活相談】を入れ、以下のアドレスまでお送りください。 jspa.q@fusosha.co.jp ※お送りいただいた相談内容の一部を変えて取り上げさせていただく場合がございます。また、いただいたメールはすべて森林さんがチェックしていますが、すべての相談を取り上げることは難しい旨、ご了承ください。 【森林原人/モリバヤシ ゲンジン プロフィール】 35歳。AV男優歴16年。日本人の生涯セックス回数は、年平均46回×60年=2760回で、この4倍近くセックスしていて、セックス経験だけで言えば3回生まれ変わって只今4回目の老後を満喫中。 ★Twitter始めました(@AVmoribayashi
森林原人
1979年生まれ。1999年にAV男優デビュー。出演本数1万本。経験人数9千人。セックスの虜になり道を踏み外したと思われているが、本人は生きる道を見つけられたとむしろ感謝している。著書に『イケるSEX』(扶桑社)、『セックスお悩み相談室』(扶桑社)他。性と向き合い、性を知り、性を楽しむためのサイト「リビドーリブ」とYouTubeチャンネル「森林原人YouTube」を運営。★Twitter(@AVmoribayashi)/★Instagram(@genjin_moribayashi_1979
Cxense Recommend widget
イケるSEX

女子SPA!の人気連載「AV男優・森林原人の性活相談」がいよいよ書籍化!
経験人数10,000人超のトップ男優である森林原人が、セックスに悩める一般女性の質問に愛をもって答える。「イク感覚がわからない」「彼がゴムを付けてくれない」「“30代処女”は重い?」etc.
Q&A31本とコラム4本を収録。

あなたにおすすめ