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おカネが増えれば愛も増える!岩井志麻子が語る愛のリアル

本当の愛をめぐる冒険/第2回 作家・岩井志麻子Vol.4】  パートナーと10年付き合っているゲイライターの渋谷アシルが、「本当の愛とはいったいなにか」を追求する冒険に出発。恋愛や男女関係のスペシャリストたちに話を聞いてまわります。  第2回のスペシャリストは、作家であり、破天荒なキャラクターでタレントとしても活躍している岩井志麻子さんです。

世の中の人は、どうしてお金を汚いものとするのか

本当の愛 愛情はキレイなもの、お金は汚いもの。そんな風に捉えている人は多いはず。ぼく自身もお金に執着する人を見ると、若干閉口してしまうことがあるわ。 「世の中の人たちは、相手との関係性において大金がからむと愛がないと考え、逆にお金が少なければ少ないほどその関係性には愛情があると捉えますよね。でもね、わたしが見てきた限りでは、お金がなくなれば愛情だって失せますよ。豊かな家の方にこそ愛が溢れている。お金と愛情は反比例ではなく、比例して増えていくものですよ。  それに、愛情ばかりを求めている人の方が、欲深い人間だと思います。物とかお金には目に見えて限度があるけれど、愛情なんて目に見えないから、もっと欲しいもっと欲しいってどんどん強欲になっていく。なんじゃそりゃ!」  岩井さん曰く、愛情を一番に求める人たちは、求めるもののハードルがどんどん高くなっていくんだとか。 「そういう人たちって、徳川埋蔵金とかマレーシアのジャングルに隠された財宝とかを探し求める、トレジャーハンターと一緒なんですよ。とにかく探すという行為が楽しいのよね。もしもそれを手に入れちゃったら、がっかりすると思いますよ。徳川埋蔵金を実際に発見したら、次はマレーシアまで飛ぶと思います。結局ね、探しても探しても見つからないから夢中になるんです

人は変わっていく、そして愛情も変わっていく

 でも、もしも仮に、「わたし、本当の愛を見つけたんです」って人が現れたらどうします? 「ふふふ。あなた、一年後にもう一度わたしと会いましょうって言ってやりますよ。だってね、人って一年も経てば変わるものだから。三年も経ったら、さらにガラッと変わりますね。  わたし、猟銃が好きで所有しているんですけど、これって管理が厳しくて、三年に一回、警察官が来て身元調査をするんですよ。そこで警察の人が言っていたんですけど、三年も経つと人はかなり変わるらしいんです。勤め先、交友関係、配偶者、家族構成、住所、なにからなにまで変わるって。だから三年ごとに厳しくチェックするみたいなんですよね。でも、確かに振り返ってみれば、自分もいろんなものが変わってる。人は変化していく生き物で、もちろん愛も変わっていくんですよ」
岩井志麻子さん

岩井志麻子さん

 変わらない愛なんてない。にわかには受け入れがたい事実をサラッと口にした岩井さん。だけど、愛が変化していくのにも、いろいろあるんだとか。 「単純に無関心になるってパターンもあるし、執着、憎しみ、情、嫉妬、復讐心……こういった感情に変わることもありますよね。だけど、これって、大きな意味でいったら全部愛ですから」  嫉妬心や執着も愛……。そう言えば、VOL.1でそう話されていたわね。果たしてその真意とは……? ☆今週の格言:愛情を求める人の欲望にはキリがない 【岩井志麻子さん プロフィール】 作家。高校在学中の1982年、第3回小説ジュニア短編小説新人賞に佳作入選。少女小説家を経て、1999年『ぼっけえ、きょうてえ』が選考委員の絶賛を受けて、日本ホラー小説大賞 を受賞。『岡山女』『trai cay(チャイ・コイ)』『自由戀愛』など、著書多数。「エロくて変なオバちゃん」というキャラクターを活かし、テレビ番組でも活躍中。最新情報はtwitter:@omekoboshi_infoにてチェック。 <TEXT/渋谷アシル> ⇒この記者は他にこのような記事を書いています【過去記事の一覧】 【渋谷アシル プロフィール】 昼間は会社員の仮面をかぶった、謎のゲイライター。これまでお付き合いしてきたオトコをネタに原稿を執筆する、陰険な性格がチャームポイント。オトコに振り回される世の女性のために、ひとり勝手にPCに向かう毎日。
渋谷アシル
昼間は会社員の仮面をかぶった、謎のゲイライター。これまでお付き合いしてきたオトコをネタに原稿を執筆する、陰険な性格がチャームポイント。オトコに振り回される世の女性のために、ひとり勝手にPCに向かう毎日。
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