毎晩乱痴気騒ぎが起こっているようなシェアハウスも存在し、“無法地帯”と化しているところもある。シェアハウスの現状について、名物管理人に話を聞いた。
「シェアハウス人気に伴い、ハウスの形態がだいぶ多様化しています」と語るのは、シェアハウス事情に詳しい「ギークハウスとしまえん」管理人のpha氏。
「以前はシェアハウスといえば個人経営でルールもアバウトなところが多かったのですが、最近はシェアハウス人気に伴い、企業が運営に回るケースも増えています。マンション1棟をそのままシェアハウスにしたような大規模型もあり、住人には普通の企業のOLやサラリーマンも多いです。
あとは、クリエイターやIT系の人など、特定の職種の人が多く住むような個性派ハウスも登場していますね」
だが、その一方で存在するのが貧困ビジネス的シェアハウスだ。
「かつて流行した脱法ハウスのような、オフィスビルのワンフロアをパーテションで区切っただけのシェアハウスもいまだに存在します。家賃は安いものの、音も全部筒抜け。僕も以前住んだことがあるのですが、そのときは深夜にPCを使っていたら『キーボード音がうるさい!』と怒られた。
あとアジア系の出稼ぎ労働者も多く住んでおり、文化の違いによるトラブルもあるみたいでしたね……」
シェアハウス内格差は今後も広がっていくばかりかもしれない。
―激安シェアハウスの惨状【5】―