女性のハダカは偉大!“誠実な変態”と評判の『シェル・コレクター』監督を直撃
――タイプは全く違いますが、前作・今作とどちらのヒロインも強い女性です。
坪田:女性は強いと思います。うちの母親も強かったですし。実家は昔、お座敷をやっていて、宴席を盛り上げる芸者さんたちもいた。そういう歴史もあって、祖母も曾祖母も女性が強い家系だった。その環境は大きいでしょうね。
父の存在もあります。私の父は女性の裸ばかり描く人で、幼少のころからそういった絵画や資料、裸婦のポーズ集なんかが身近にありました。実家の居間には裸婦の絵画がかかっていましたが、それは親父が描いた、たぶんうちのおふくろであろうヌード。僕はその絵の前で母が作った飯を食っていたわけですから。
――そうした環境にあると、裸とエロが切り離されるような……
坪田:されますよ。僕は表現という行為には女性の裸が必要だなと学生時代から思っていて、日活ロマンポルノ等を見ていても、フレームの中に絵画的なものが動く迫力を感じて、裸を使った表現に惹かれました。画という額縁に入った「作品」を作りたい。だからつまり、僕は変態ではないと。
――監督の作品には監督自身の妄執な感じが出ていると思います。やっぱり監督は真摯な変態なのかもしれませんね。
坪田:そうかな(笑)。常に表現の自由を獲得したいと思ってます。
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※今回お話を伺ったお店:活貝焼専門屋台 和光
<PHOTO,TEXT/望月ふみ>
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『シェル・コレクター』はテアトル新宿、桜坂劇場他にて絶賛上映中!
配給:ビターズ・エンド
(C) 2016 Shell Collector LLC(USA)、『シェル・コレクター』製作委員会
、『シェル・コレクター』オフィシャルサイト http://bitters.co.jp/shellcollector/
望月ふみ
70年代生まれのライター。ケーブルテレビガイド誌の編集を経てフリーランスに。映画系を軸にエンタメネタを執筆。現在はインタビューを中心に活動中。@mochi_fumi