日本でただ1人、“ネコ専門探偵”に聞くオドロキの捕獲テク
――現場には、ミニバイクにフル装備で駆けつけてくれました。
塩谷さん:現場には、捕獲器、監視カメラ、双眼鏡、ICレコーダー、懐中電灯などを持ち込んで、速やかに捜索を始めます。
ICレコーダーを出すとみなさんキョトンとされますが、これに飼い主さんの声を吹き込み、猫ちゃんに聞かせながら探すんですよ。そうすると猫は、「あ! ご主人の声だ!」と思って出てきたり、隠れたままでも「ご主人の声がするから、ここは家の近くなんだ」と安心したりするんです。
――本気の捜索スタイルで、不審者に間違われることもあるとか。
塩谷さん:よくありますよ(笑)。首から双眼鏡とICレコーダーを提げて、「ミイちゃん、ミイちゃん」なんて鳴らしながら人様の庭を覗いたり、這いつくばって縁の下を覗いたりしますから。
なので、捜索中は迷い猫のチラシを持ち、「猫捜索中」の腕章を付けて歩いています。万が一不審者に間違われたら、「今、猫を探してるんです」とすぐにわかるようにしておかないといけないので。
――入りづらい茂みにも躊躇なく分け入り、聞き込みもバンバンされますね。
塩谷さん:猫は、人が入りづらいところに潜んでいるんです。捕獲するにも目撃情報がないといけませんから、ご近所の方、猫にエサやりをしている方など、積極的に声かけしてお話を聞いています。
猫がいそうな庭を覗いていて、そこのご主人に叱られたこともありますが、事情を話したら親身になって協力してくれたり。とにかく、少しでも早く猫ちゃんを見つけるために、捨て身の捜索を心がけています。
よく不審者に間違われます
『ジャニヲタあるある+(プラス)』 ジャニヲタ歴20年超の著者が、長年のヲタ活動を経て体験してきた「コンサートあるある」「テレビあるある」などを描き出します。 |