半端な美人にチヤホヤし、後で叩くネット時代の怖さ

 普通っぽい人が、ブログやSNSでプチ有名人になる昨今。私もそうなりたい!と思う女性たちは、自分のプライバシーやキメキメの写真を晒して、ファンの獲得に励む。それなりの読者や「いいね!」が付いてくると、だんだん自分がアイドルになった気がしてきて…。そんな痛い風潮について、ネット界の動きに詳しい中川淳一郎氏に分析していただいた。

<中川淳一郎氏>
1973年生まれ。一橋大学を卒業後、博報堂に入社。現在はニュースサイトの編集者などを務める。著書に『ウェブはバカと暇人のもの』(光文社新書)、『ネットのバカ』(新潮新書)など

「○○女子」などとチヤホヤする人たち



 ネットで女性たちが自己愛を爆発させがちな背景について、中川淳一郎氏はこう言う。

「ネットでは中途半端な美人でもすぐにチヤホヤされる悪しき伝統があります。その裏には男のエロ心があることは明白。『いつかこの娘とヤリたい』と妄想している男が彼女たちを持ちあげている構図なんですね」

 中川氏いわく、男性が好むジャンルに女性が参入してきただけで「○○女子」と喧伝し、プチ有名人を大量に生み出す風潮がネットにはあるという。

「テレビや雑誌のグラビアに登場するAクラスの美女ではなくても、有名になれるのがネットの世界。USTREAM女子の中ではかわいい、ノマド女子の中ではかわいい程度の、普通っぽい娘が認められているのを見て、『自分も!』と勘違いした女が雨後のタケノコのように出てきています。“いいね!中毒”や“リツイート中毒”に罹っているユーザーも見かけますね。『いつかは私も誰かに承認される』という妙な幻想を、ネットはつくってしまいました」

 しかし、彼女たちもただ単にチヤホヤされているだけではない。2012年の例だが、「女は美容費がかかるので男は奢るべき」とブログで主張した『キレナビ』編集長の伊藤春香さん(はあちゅう)や、『情熱大陸』(TBS系)に出演したノマドワーカーの安藤美冬さんに対し、ネットで批判が集中したことは記憶に新しい。

「結局は、ある時期から彼女たちへの賞賛は嫉妬へと変化していくことが常。それは同性からのやっかみだけではなく、男性側からも噴出する可能性があります。『同じことをやっているのに、なんで女だけ目立つんだ』と憤っている男はたくさんいますから。突然有名になって頭が舞い上がっている状態の中でアラを見つけるのはとても簡単なことです」

 漫画やアニメでは、主役が物語上でさまざまに優遇されていることを“主人公補正”というが、つまりネットでは“女子補正”が働いているということだ。これに対して、男性のフラストレーションが溜まっているのだろう。

叩かれてでも目立ちたい覚悟がなければ顔は晒すな



 さらに、中川氏はこう指摘する。

「もう一つ炎上する理由に、ネットには金儲けを嫌う考え方があります。初めは応援していた支援者でも、相手が儲けだしたとたんに批判を始める。要するに安易に女性を持ちあげる男性たちのエロ心によって、自己顕示欲が暴走した女子を大量に生み出し、最終的にはその男性たちの手によって潰されてしまうという不毛な歴史が繰り返されているのです」

 では、ネットでアイドルさながらに顔を晒している女性は、どういった意識を持っておくべきなのか。

「叩かれてでも目立ちたい覚悟がなければ、顔もプライバシーも晒さないこと。あと、ランチの写真をアップするなら1000円までにしたほうがいい。それ以上は庶民感覚からすると高価なため、嫉妬の種に。そして、君のそのかわいいお顔の写真は、どこかのおっさんのオナニーネタにされていることを覚えておいてくださいね」

 昨日の味方は、明日の敵。くれぐれもネットの向こうの人を信用しすぎないように。

<PHOTO/Choneschones>
― 女性の“ネット自我”が大暴走【6】 ―

「危ない!」女性の私的エロ撮が激変中
他人事じゃない!自分のエロ画像が流出した…
自意識
ネットで「かわいい」と言われて“顔出し中…
愛国男女の婚活パーティとして話題になった「保守コン」は、昨冬の1回目も2回目も、参加者不足で中止になった模様
ネット経由の“嫌韓・右翼”女子が急増して…
眼内コンタクトレンズ
近視にバイバイ!入れっぱなしでいい“眼内…
彼の前で堂々と晒せるカラダになりたい!
8kg痩せた「ぺこ」もおすすめ!芸能人も…
やかないサプリ
紫外線でおばさん顔になる!一番簡単な“飲…
ビューティ
sponsored
▼この記事がおもしろかったら「いいね」を押してね!
サイトリンク・バナー
esse