「出産・育児は何より尊い」と言う人がいたほうがいい
====================
「産む・産まないに限らず、みんな好きなように生きればいいのは当たり前。でも、だからといって、ちょっと何か言うと問題発言だと糾弾されるのは窮屈じゃないですか?
いろんな暴論があるほうが、『じゃあ自分はどの道を選ぶ?』って意識的になれると思う。中学生だって、友達とかメディアとかいろいろ情報源があるわけで、校長が言ったから従うほどバカじゃないはず」(44歳・出版)
「私は独身人生に1ミリも後悔はないですが、一方で
『出産・育児は何より尊い』って言う人がいたほうがいいと思うんです。今の世の中って、もっと稼いでもっと買え、効率をあげろ…みたいなメッセージに満ちてるでしょ? でも出産・育児ってその真逆のことだから、『こっちのほうが偉い』っていうメッセージもあってトントンかなと。
それに、
私のような出産無関心タイプは少数派なほうが動物として自然だし、世間に後ろ指さされるぐらいのほうがメンタルが強くなっていいですよ」(45歳・専門職)
====================
数少ない賛同派は、出産適齢期を過ぎた、40代半ばの女性たちというちょっぴり皮肉な結果に。ただ、彼女たちは校長の発言自体に賛同しているというよりも、社会のバランスを保つうえで「あってもいい発言」ととらえているようです。
同じ女性のあいだでも反対派と賛同派に分かれた今回の一件。いつぞやかの厚生労働大臣による「女性は子どもを産む機械」発言とは違い、「子育ては尊い」という正論がベースにあったことが一定の賛同を得たポイントなのかもしれません。
今回、校長が提案したキャリアプランは非現実的すぎましたが、女性がスムーズに出産・子育て・仕事ができるキャリアプランとは何か、ということを改めて考えるきっかけにはなりました。ただ、今後は世間知らずなオジサンではなく、女性たち自身が生きたアイデアを出しながら考えていきたいものですね。
<TEXT/女子SPA!編集部>