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ポジティブな“ビッチ”が増えている!性の男女平等の証?

「あれ、お前ゆかだよな? 森林さん、こいつねー俺らの地元じゃ有名なヤリマンで誰とでもヤルんですよ。一昨年のクリスマスはこいつにサンタの格好させて彼女のいない奴らの家を一軒一軒回ったんですよ。あと田んぼに立たせて、こいつにフェラされたい奴が行列作ったりとか、な?」  いわゆるオラオラ系のイケメンが現れた途端、その子は一切ワガママを言わなくなりました。どんな過去があったのかわかりませんが、イジメに近い雰囲気でした。かわいそうで、逆にワガママ言っててくれた方がよかったのにとすら思いました。  このように、僕が初めて会ったヤリマンは、主体性がなく、拒否権を持たず、男の求めるがままに肉体を搾取される、もしくは利用される、はたまた使用される存在ってイメージでした。

2000年代:男に認められたい

 このイメージを覆したのが7、8年前に現れた、ヤリマンであることを公言し、ヤリマンであることを自分のアイデンティティにしている女優さんでした。  その方は、「市立船橋高校のサッカー部レギュラーメンバー全員とヤッた」とか、「童貞だけで100人斬りしてる」とか、とにかく性の武勇伝をいくつも持っていました。撮影現場でも、「犬とヤリたい」「うんこ食いながらセックスしたい」などと言ってみせたり、「今度ゴキブリとセックスします」とドヤ顔で話すのです。  上野千鶴子さん(女性学、ジェンダーの研究で知られる東京大学名誉教授)は、『女子をこじらせて』(雨宮まみ著)の文庫版の解説で次のようにおっしゃっていました。 「フェミニズムは、男に欲望されても、されなくても、あなたの価値に変わりは無い。と言ってきた」  ヤリマンをアイデンティティにしていた彼女は生き生きとはしていますが、このフェミニズムの観点から言えば、男の欲望を拠り処にしているので、男性から拒絶されれば、自分の価値を低く感じてしまうかもしれません。
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さらに進化した、“新型ヤリマン”とは?
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