「性で悩む一般人は頭が悪い」カップルに性技を伝授する女性
エッチやエロに対し、男性が引くくらいの熱意をもって追究、発信する女たちがいる。彼女たちがそこまでする理由は何か? 実態を恐る恐る覗いてみた。
「風俗業で得た知識を周りにも伝えたい」と話す、風俗嬢の武内やよいさん(仮名・27歳)。高校を卒業後、キャバクラ、ガールズバー、セクキャバなど夜の世界をひと通り経験した。
“エロ意識高い系”として目覚めたきっかけは、’13年に橋下徹大阪市長(当時)が沖縄で米兵の性犯罪の多発対策として米軍に「風俗の活用」を勧めたとされる発言だった。
それを受け「風俗業が低く見られている」と感じた武内さんは、「風俗嬢にだって客を選ぶ権利がある」、「性犯罪抑止のために使われるのは納得できない」と考えるようになった。
そうして、風俗業の存在意義を自問自答した結果、一般カップルへ性技を伝道することで社会奉仕ができるという結論に至った。
「男性は風俗に行ってマッサージとか素股を覚えて、それを彼女と一緒にやればイイと思うんです。逆に女のコならホストクラブに行って、女のコの上手な扱い方を学んで彼氏に教えてあげればイイんですよ!」
そのスタンスが一般カップルに当てはまるかは疑問であるが……。アドバイスされた友達のなかには武内さんが風俗嬢と知らなかった人もおり、突然のカミングアウトでアドバイスどころではなくなってしまったことも。
さらに、彼女にしてみればエッチで悩む一般人は「頭が悪い」という。
「風俗で働くコって『性感染症を防ごうね』って話をして、ゴムの重要性とか性病への対応が早い病院の情報を共有するんですね。でも普通のコたちってそういう話を全然しないから私がSNSでどんどん発信していこうと思ってます」
すべての風俗嬢がそこまでのプロ意識を抱いているのかは疑問であり、風俗嬢であることをオープンにしているのはあくまで少数派であると思われるが……。それでも、男性を相手に生きる風俗は社会的に重要な役割を果たせると、武内さんは熱く語る。
「どんなコでも一度は風俗やっといたほうがいいと思う。風俗で働くことは不幸だと思わないし、むしろ知識を得られますよ」
プロ意識もエロ意識も高い武内さんの示す要求に対応できる女性はどれだけいるのか。
―「エロ意識高い系女子」の性態【3】―