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「結婚しろ」「早く産め」ってうるせえ!同調圧力を切り裂く“オンナ武士道”のススメ

 世の中には、女性に多大な努力を強いる言説が溢れかえっている。働け、子を産め、家事をしろ。男を立てろ、男の脅威になるな、いつまでも女を捨てるな――。すべてを真に受けたら、1日24時間では到底足りないくらいのタスクである。

自分は“間違っている側”だと思い込む女性たち

 私が代表を務める「桃山商事」の元へ恋愛相談にやってくる女性の多くは、自分を“間違っている側”“タスクをこなせていない側”に置き、正解や方程式といったものを求める。中には、自分が何をしたいのかすら見失っている人も多い。  社会が女性に強いている過剰なタスクやルールは、はたして誰のため、何のためのものなのだろうか。
女の解体

『女の解体 nagako's self contradiction』(著:林永子/サイゾー)

 本書『女の解体』は、そんな風潮に対して毅然と中指を立てるエッセイ集だ。著者は、最先端のミュージックビデオやCM作品を世に紹介する映像ライターにして、ウェブメディア「messy」で女性性にまつわる人気連載を展開しているコラムニストの林永子。  中指を立てるといっても、これは男女の不平等に異を唱えるための本ではない。一人の女性として世間の常識や圧力といったものと戦いながら、自立・自由・自尊心といったものを守り抜いてきた著者による、「自分を愛し、自分を誇れ」と高らかにうたった苛烈な檄文集だ。
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結婚も出産も望まない、今を使い捨てるロマン
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