サラリーマンはホストよりも遊んでいる!?誠実さと職業は関係ない
【本当の愛をめぐる冒険/第3回 元ホスト、経営者・手塚マキVol.2】
パートナーと10年付き合っているゲイライターの渋谷アシルが、「本当の愛とはいったいなにか」を追求する冒険に出発。恋愛や男女関係のスペシャリストたちに話を聞いてまわります。
第3回のスペシャリストは、元ホストでありながら、2014年にアーティスト集団「Chim↑Pom」のエリイさんと結婚し、新宿をデモ行進のように練り歩く斬新な“結婚式”も話題になった、ホストクラブ経営者の手塚マキさんです。
「自分の愛情を売ることは悪いことじゃない」と語る手塚さん(前回参照)。でも、それってホストの言い訳な気がするんだけど……。
「愛情を売るって、奉仕に近いんです。というのは愛情を商品化しているようにみえるけど、それを求めるお客様に対して、人間として、こちらが愛情を持って接することができているかどうか、にかかってるんです。
そもそも、ホストなんて生活に必要な存在ではない。だけど、お客様の心に寄り添って癒やしてあげていることに間違いはないんですよ。だって、毎月20万くれる代わりに奥さんに一切関心を持たない旦那さんと、1時間10万円で話を親身になって聞いてくれるホストと、どちらがより女性を喜ばせていると思いますか?」
たしかに、その人にとって救いになっているなら、愛情を売ることは悪いことじゃないのかもしれない。なんだか、ホストもホストだけど、奥さんを「10万円払ってでも癒されたい!」という心理状態に追い込んでいる旦那さんの方にも罪がある気がしてきたわ……。
愛情を売ることは奉仕に近い
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