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人気の「旅行積立」、H.I.S.の年利8.4%に申込み殺到!そのメリット・デメリットは?

 銀行に預けてもまるで増えない――。  2016年2月16日、日本銀行が「マイナス金利」を導入したのを受けて、各銀行は預金利率をさらに切り下げました。いまや定期預金金利は0.01%~0.2%(1年もの・100万円の場合)ほどで、メガバンクの1年定期に100万円を預けても、利息は100円ぽっち! ふざけんな! と叫びたい心境です。  そんな中、利率のいい「旅行積立」が人気上昇中だそう。各社の旅行積立について調べてみました。 海外旅行

どうせ帰省や旅行で使うならメリットあり

 旅行代理店や航空会社が行っている「旅行積立」サービス。一定期間(または一括)で積立をして、満期になると各社の「旅行券」がもらえる仕組みです。年利は2~3%と、銀行よりは遥かに高利率です(各社の例は次ページ参照)。
HIS

H.I.S.公式サイト 「貯めチャオ」の10周年キャンペーンページ http://www.his-j.com/tameciao/cpn.html

 2016年4月20日~5月21日には、H.I.S.の旅行積立「貯めチャオ」が、10周年記念で年利換算8.4%のキャンペーンを実施(オンライン申込みかつ一括払い限定)。このご時世に目ん玉が飛び出そうな高利率に申込みが殺到して、問い合わせ電話もつながりにくい状況になっています。  積立期間は3・6・10・12ヶ月の4種類。「先着合計30億円で締切」ということで、すでに10・12ヶ月プランは残り少ないそうです(4月27日時点)。

旅行積立のメリット

 帰省や旅行でお金を使うことがわかっているなら、銀行に預けておくより利率がいいのが最大のメリット。  積み立てるのがJALやANAなら自社航空券・グループ会社のツアー・系列ホテルなど、旅行代理店なら各店で扱っているツアー・航空券・宿泊施設などに使えます。JTB、H.I.S.のような旅行代理店に行けば、他社のツアーもたくさん扱っており、それにも旅行券が使えるので選択肢は広そう。  各社の旅行券が何に使えるのか、それが自分に合っているのかは、必ずチェックしましょう。
ANA

満期で手に入るANA旅行券

旅行積立のデメリット

・LCCや宿を直販サイトで予約することが多い人には、メリットが薄い。もし、もっと安い予約方法を見つけても、「旅行券があるから割高だけど代理店で予約」となったら、旅行積立の高金利分が吹っ飛んでしまいます。 ・旅行券の有効期限には要注意(近畿日本ツーリストやH.I.Sは期限なし)。というのは、ある程度まとまった金額を積み立てて使わないと、あまりおいしくないからです。  上記のH.I.Sの8.4%キャンペーンを例にとると、満期額50万円・12ケ月のコースの場合、46万1254円を一括で支払って50万円の旅行券を受け取れる…つまり3万8746円のトクです。これは大きい!  ですが満期額10万円・12ケ月のコースだと7750円のトクで、大した金額じゃないわけです(普段の利率なら1961円トクなだけ)。  なので、50万~100万円ぐらいの余裕資金を積み立て、ゲットした旅行券を何回分かのツアーや航空券で使うほうが賢いように思います。そのためには、旅行券の有効期限が「なし」か、長いほうが安心ですよね。
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各社の旅行積立の利率などを調べてみた
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