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巨乳よりも「痴女」がいい!?イマドキ男子と恋するために必要なもの

草食系男子は昔から存在していた!?

安田理央

安田理央さん

――男性の好みが細分化されたことは、恋愛にも影響していると思いますか? 安田:一昔前は「クリスマスは赤プリ(赤坂プリンスホテル)で」みたいな男性が女性をリードする風潮があったけど、今はないよね。  ただ、80年代がバブルに踊らされておかしかっただけで、70年代やそれ以前の堅実な時代に立ち返っただけなのかも。そこにプラスして、性にオープンになったことやアダルトの細分化が進んだことで、今まで表面化していなかったことが形として現れてきたんじゃないかな。  例えば草食系男子も最近になって取り沙汰されているけれど、恋愛や女性に興味の薄い男性は昔もいたはずなんだよね。  当時は社会通念的に言えなくて鳴りを潜めていただけで、公にできるようになって、「男ならこうあるべき」っていう概念からするとキャッチ―だから話題になったのかなって。 ――時代の変化が、心の内側をさらけ出しやすくしたんですね。 安田:環境が豊かになって草食系の人口が増えている傾向は確かにあるよ。でも、女性だって恋愛や異性に興味の薄い人と濃い人がいるんだし、男性だけが特別なわけではないんだよね。  本来、根本は男女で差はないのに、「男なら、女なら」っていう固定観念がややこしくしているだけの気がする。 ――では最後に、今の時代に幸せな恋愛をするために必要なものを教えてください。 安田:好みや表現が多様化しているからこそ、男性に対する固定観念や思い込みを取っ払って、まっすぐ相手をみることが大事だと思います。  趣味って個々のパーソナリティにもまつわる部分だから温度差があると埋め合わせるのは難しいけれど、相手を理解するだけで見え方がずいぶん変わってくるものですよ。 ――ありがとうございました! <TEXT・PHOTO/千葉こころ PHOTO/Majesticca> ⇒この記者は他にこのような記事を書いています【過去記事の一覧】 ●安田理央さん プロフィール 1967年埼玉県生まれ。ライター、アダルトメディア研究科。主にアダルトテーマ全般を中心に執筆しながら、AV監督としても活動。中でもエロとデジタルメディアとの関わりに注目している。著書に『日本縦断フーゾクの旅』(二見書房)『エロの敵』(雨宮まみとの共著、翔泳社)など。http://rioysd.hateblo.jp/
千葉こころ
ビールと映画とMr.Childrenをこよなく愛し、何事も楽しむことをモットーに徒然滑走中。恋愛や不倫に関する取材ではいつしか真剣相談になっていることも多い、人生経験だけは豊富なアラフォーフリーライター。
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