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「死ね」メールが100通…ストーカー被害を警察に訴えてわかった“落とし穴”

 2000年に「ストーカー規制法」が施行され、特定の恋愛対象者へのつきまとい行為や嫌がらせは罰することができるようになった。  ところが、どんなに嫌がらせをされても「ストーカー規制法」が適用されないケースがあるという。恐怖の体験をしたアサミさんがその経験を語ってくれた。

元カレがストーカー化! 恐怖に怯えて過ごす日々

ストーカー「彼との出会いはバイト先の居酒屋です。すらっとした長身と整った顔が魅力的な人で…正直、一目惚れでした。今思えば、それがいけなかったんですが」  彼のほうもアサミさんを一目見て気に入ったようで、付き合うまでに時間はかからなかった。二回目のデートで一夜を共にし、そのあとはしばらく幸せな日々が続いたんだそう。  ところが、異変はすぐに起こった。 「とにかく感情の起伏が激しくて、少しでも男の影が見えると狂ったように怒るし、納得できないと『死んでやる!』と自殺をほのめかすんです。すっかり疲れてしまって、別れを切り出しました。怖かったのはそこからです」  どんどん彼の行為はエスカレート。アサミさんのバイト先に出向き「あの女は最低だ」「詐欺女」など、いわれのないことを叫ぶ、アサミさんの自宅の鍵を盗む、果てはアサミさんの両親や友人にまでその被害が及んだ。アサミさんにも毎日100通の「死ね」というメールが。 「一切の連絡は断ち、証拠をもって警察に行きました。彼は警察に厳重注意され、そして『もう(アサミさんに)近づかない』という誓約書にも署名。これで終わった…とすっかり油断していました」  しかし、事件は終わらなかった。
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ストーキングが再開! 警察に相談すると予想外の答えが…
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