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ダメな香川照之、普通の坂口健太郎に春ドラマの助演男優賞を!

春ドラマを勝手に表彰!助演男優賞編】  ラブコメディ、弁護士モノ、婚活ドラマ……とバラエティー豊富だった2016年春ドラマが終わった。最近朝から晩まで10時間近くテレビを見ていて、もうライターじゃなくてテレビヲタク疑惑さえ浮上している私、スナイパー小林。主演を盛り立てた、いや主演以上に存在感が光っていた男優たちに「助演男優賞」を授与してみた。

ダメな香川さんに会えて良かった

助演男優賞:香川照之(TBS『99.9-刑事専門弁護士-』)
『99.9-刑事専門弁護士-』公式サイトより

『99.9-刑事専門弁護士-』公式サイトより http://www.tbs.co.jp/999tbs/

 主演の松本潤演じる深山大翔は、自分の勘を頼りに猛烈なツッコミを入れて事件を解決していく偏屈な弁護士だ。その上司となるのが、企業弁護のトッププレイヤーだったはずが刑事専門ルームの室長を命じられ、なるべく波風を立てずに事件解決を促そうとする佐田篤弘(香川照之)。  ほぼアドリブだったというふたりの掛け合いはドラマの見どころだった。そこでは佐田はいつも深山にやり込められてしまうというのがオチ。自宅に戻っても妻と娘にはまったく頭の上がらない父親として、ちょっと可愛い香川照之がそこにいた。 『半沢直樹』『ルーズヴェルト・ゲーム』『流星ワゴン』『新参者』と立て続けに出演を重ね、TBS日曜21時放送ドラマ枠の“影の主演”というイメージの彼。どの作品でも一癖も二癖もある役で時には“主役喰い”と言われていたけれど、今回はエリートなのに憎めない、普通のおっさんの一面が見えた。こういう香川さんを視聴者はずっと待っていたはず……。  バラエティ番組に出演するときの彼も好きだ。高田純次も驚くくらいのテキトーなトークで笑わせてくれる。プロ意識が必要以上に強いのか、このドラマの番宣でカマキリの着ぐるみを着て登場したときは、笑いを通り越してあっけに取られた。  笑いと情熱の間をうまくかき分けて進む香川照之。それもこれもすべて、東大卒の頭脳を生かした計算なのかもしれない。
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