「この辺でスーパーって、どこにあります？」 　あやかは凍りつきました。今から準備!? そして、今から始まるパーティのだいたいが検討つきました。しょぼいパーティがこれから始まるんだな、と。とりあえずせっかく来たことだし、様子を見ることにしました。 　次々と人が集まって来ましたが、いっこうにドリンクとフードも到着しません。男女はそこでシラフのまま戸惑い、気まずい時が過ぎるのを待つしかありませんでした。 　ていうか、そもそもこの空間に定員の60人が入るわけがない！ やっとオーガナイザーが買い出しから戻り、みんなにドリンクが少しずつ行き渡っていき、特別に盛り上がらないまま、乾杯もせず静かにホームパーティが始まりました。 　ドリンク台にはビールどころかシャンパンもありません。あるのは発泡酒とジンなどのリキュール、それから割もの。フードは紙皿に適当に配られたミックス野菜とドレッシング、柿の種のみでした。 「……………………」 　案内に書いてあった内容とだいぶ違う！ 呆れるというか、シラケるというか、もう言葉もありませんでした。 　結局、集まったのは30人程度。最初から少なかったドリンクは、すぐに全てが空。しかも、どうやら近隣住民から騒音の苦情が来たらしく、その会は間もなく終了になりました。 　あやかは今までいろんなホームパーティに行ってきましたが、こんな最悪なホームパーティは初めてです。これをビジネスにしている人がいると思うと、ゾッとします。そして出会いたい人たちがいる限り、おそらくこのような変なホームパーティは今後もなくなることはないでしょう。 　そして、このような最悪なホームパーティに行かないために、見分けるコツを一つを皆さんに伝授したいと思います。 「オーガナイザーが仲介しているホームパーティのほとんどはハズレ！」 　ホムパに行くなら、家主と直接の知り合いの場合のみ！ それならどんなに大規模なホムパでもある程度健全です。1万円も払ってあんなドリンクやフードしか提供されないなんて男性が可哀想すぎる……。 変なホムパには気をつけましょう！ ＜TEXT／合コンのプロ・あやか＞