●契約書に追加されていることがあるので要チェック
「更新時にも契約書をきちんと確認してください。最初の契約書にない項目を追加されていることがあります。必ず、前の契約書と見比べて、違いがないかを確認しましょう」(尾浦さん)
●更新料の値引きは提案できる
「更新料は関西にはないため、その分1つの部屋に長く住む傾向があります。『更新料を払うくらいなら』と引っ越しを決めた人も多いことでしょう。空室が多くなっている現在、大家さんはなるべく長く住んで欲しいと思っています。更新のお知らせが来たら、更新料の値引き、家賃の値引きを交渉してみてもよいでしょう。もしかしたら交渉に応じてくれるかもしれません。ですが、なにも相談せずに『支払いません』というのはダメですよ」(太田垣さん)
●クロスの汚れはなるべく掃除する
「退去時にはキレイに掃除をしておきましょう。またフローリングの傷などは借り主に請求しにくいので追求されにくいようです。しかしクロスは目につきやすい場所にある上、値段も何十万とかからず比較的安価なので、クレームを付けやすい傾向があります。クロスの汚れは、洗剤で拭いたり消しゴムでこすると落ちることがあります。それでも落ちない場合は白く塗るなど、目立たないようにしておきましょう」(尾浦さん)
●ものを置いていくと料金がかかるので、絶対に残さない
「退去時に不要物を部屋に残しておくと、処分代がかかってしまいます。余裕をもって粗大ゴミや不燃物などの手配をするか、小さいゴミは新居に持って行って処分しましょう」(尾浦さん)
【尾浦英香さん】
株式会社エクセルイブ代表取締役(
http://exceleve.jp/)。大家さん向けのセミナーや、コンサルティング業務を行う。日本で唯一の女性不動産コンサルタント。著書に『スゴい賃貸経営のツボ』、『満室大家さん ガラガラ大家さん』。
【太田垣章子さん】
章(あや)司法書士法人(
http://www.ohtagaki.jp/)代表社員。平成14年から賃貸トラブルを専門とし、延べ2000件以上の案件に携わる。賃貸住宅新聞にコラムを8年連載中。共著に『相続税・消費税増税!勉強しないと資産はなくなります』、『相続税増税!方法によってはもっと下がる相続税』、著書に『離婚家庭の子どもの気持ち』。
<TEXT/和久井香菜子>
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