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100均の包丁は使えるか?“良い包丁”を選ぶポイント

3、セラミック

⇒最初の切れ味に騙されてはダメ! 切れ味の劣化が早く、自分では研げない 「白い刃の包丁」に「カラフルな柄」と言えばイメージしやすいかもしれません。鋼やステンレスよりも切れ味が良いと書かれているのを目にしますが、それは最初だけの可能性が大。  実は刃の劣化が非常に早く、自分で研ぐことができないため、包丁屋さんでもオススメされることは多くないはず。つまり、セラミック専門業者に研いでもらわない限り、「使い捨て」になってしまう可能性があることを念頭に置きましょう。  ここまででわかるのは、安価な包丁は上手に研げない可能性があるということ。また、高価な包丁であっても、必ず研がないと長く使えないということです。安価なものを使い捨てながらつないでいくか、ある程度高価なものを大切にメンテナンスしていくかは、ご自身の価値観次第なのかもしれません。

どのくらいの頻度で研ぐべきか? どうやって研ぐか?

⇒季節ごとに研ぐのが理想だが、1年に1~2回は必須。シャープナーには要注意! プロに任せるべし!  研ぐ頻度としては、包丁の使い方や使う頻度によって変わってきますが、「3カ月に1度=季節が変わるごとがベスト、現実的には年1~2度を念頭に」と覚えましょう。砥石で研ぐのはテクニックが必要ですから、専門店に研いでもらうのがオススメ。  1000~2000円程度でお願いできます。ちなみに、包丁売り場で売られている「シャープナー」は、砥石とは違うので要注意。一般的に、砥石は刃を鋭角に、シャープナーは鈍角にするものです。

切れ味を長持ちさせるためには、「木製」のまな板を!

 最後に、包丁の刃を少しでも長持ちさせるためには、まな板の素材に気を配るのも有効です。最近主流のプラスチック製より「木製」の方が刃が傷みにくく、包丁にやさしいまな板であることは明確です。  もしかすると、包丁選びは、「伴侶選び」に似ているのかも。自分の料理人生を楽しく快適に過ごすために、包丁選び・包丁メンテを考えてみてはいかがでしょうか!? <TEXT,PHOTO/スギアカツキ> ⇒この著者は他にこのような記事を書いています【過去記事の一覧】 【スギ アカツキ】 東大卒の食文化研究家。長寿美容食研究家。在学中に基礎医学や生命科学を学ぶ。さらにオーガニックや久司マクロビオティックを学び、独自で料理研究をはじめる。モットーは「長く美しくを、簡単に」。忙しい現代女性に合わせた健康メニューが得意。ヨガ教室や人気ブログ(http://saqai.com/)も手がけている。
スギアカツキ
食文化研究家、長寿美容食研究家。東京大学農学部卒業後、同大学院医学系研究科に進学。基礎医学、栄養学、発酵学、微生物学などを学ぶ。現在、世界中の食文化を研究しながら、各メディアで活躍している。女子SPA!連載から生まれた海外向け電子書籍『Healthy Japanese Home Cooking』(英語版)好評発売中。著書『やせるパスタ31皿』(日本実業出版社)が発売中。Instagram:@sugiakatsuki/Twitter:@sugiakatsuki12
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