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「死体置き場みたい」ブラック飲食店のリアル

「死体置き場みたい」異常な店

 こうした被害者はなにも日本人だけではない。東京に住む中国人留学生Kさんは、中華料理屋でタコ部屋生活を送った。 「時給1000円と聞いていたのに実際は800円で、昼11時から朝4時まで仕事がある日もザラ。14時から17時の間はお店を閉めるから、その時間にみんな寝ます。古い人たちはテーブルの上で寝ますが、新人は丸テーブルを並べて寝ます。そうやって男も女も関係なく10人以上が寝てるんです。死体置き場みたいで怖かったです」

暴力団を使って追い詰める

 かつてはおしゃれ仕事のようにもてはやされたバーにおいても、昨今は魑魅魍魎(ちみもうりょう)が出没する。東京・池袋でバーの雇われ店長を任されたRさんは、最後は弁護士に頼るほどに追い込まれた。 「基本給は25万円で、月の売り上げが100万円を超えた場合はその超えた金額の半分を特別給与として受け取る約束で始めたんです。半年ほどしてようやく売り上げが100万円を超えた。なのにプラスアルファの特別給与は支払われないし、それどころか1年ほどすると基本給の遅配が起き始めたんです」  さらに売り上げが100万円に満たない月は、オーナーから差額を請求されたという。 「そのうち給料もないどころか、仕入れ代金を肩代わりするようになってしまって、気がつけば借金が150万円までふくらんでしまったんです。これはもうダメだなと思って、最後の半年は死ぬ気で働いて毎月売り上げをちょろまかして裏金を150万円ほどつくり、店内の調理器具や冷蔵庫などを業者に売り払ってつくった30万円を持って逃亡しました」  しかしその後、オーナーは暴力団関係者を使って“追い込み”をかけ始めたという。最終的には弁護士を立て、なんとか丸く収まったが、当時を思い出すと今でも冷や汗が出るという。 ―こんな店で食べたくない![飲食業界]の裏側【8】―
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