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会社ごとに違う“クビにしたい人”の意外な基準。あなたの会社は…?

 シャープ、マクドナルド、東芝、三陽商会…この1~2年だけ見ても、大企業があいついで人員削減をしている。  希望退職募集とはいっても、現場で“肩たたき”が行われるのはよく聞く話だ。あなた自身や、あなたの夫は大丈夫…?

ある大手企業で“肩たたき”された人の共通点は?

「ウチは自分から退職を希望する社員が多かったです」と言うのは、教育事業大手グループの関連会社に勤める杉山聡史さん(仮名・50歳)。  同グループは個人情報流出事件をきっかけに、希望退職者を300人募集。年収分にあたる退職金や転職支援など、条件が手厚かったためか、想定以上の応募があって昨年辞めていったとか。 働く人「キャリアアップのチャンスとばかりに勇んで辞めていく若手もいましたが、一方でリストラ候補として狙い撃ちにされた40代も少なくありません。  元部下のAも、その1人でした。彼は口先がうまくて、後輩に仕事を丸投げしておきながら手柄を独占するタイプ。そんなスタイルで課長職に昇進したものの、担当した仕事が失敗しそうになった途端、逃げるように休職したんです。復帰してからは各部署をたらい回しにされて、仕方なく人手が足りない私の部署で引き取ることに。  そして、希望退職募集が始まると、真っ先にAは人事に呼び出されました。社内でも彼に対する反発がだいぶ溜まっていたようで、『君はもう無理だよ』とストレートに言われたようです」  そのAさんだけでなく、肩たたきされた社員の多くは「休職経験者」だったと杉山さんは言う。

ホワイト企業でも、福利厚生に“甘える”と目を付けられる?

「ウチは福利厚生や休職制度が充実したホワイト企業だと思います。ただ、それに“甘えた”経歴があると、非常事態にマイナス評価をされてしまうのかもしれません。あんな事件さえなければ……」(杉山さん)  肩たたきされる基準は、会社によって様々。“社長に嫌われてる”みたいな基準の中小企業もあれば、営業主導の会社なら“数字が悪い”かもしれないし、“休職したことがある問題社員”が目をつけられる企業もあるのかも。もしあなたの会社なら、どうだろうか?  いざ会社がリストラを始めた時にパニックにならないために、「日頃から新聞などで各企業のリストラの事例を分析しておくことが大事」だと語るのは、雇用問題に詳しい常見陽平氏(千葉商科大学専任講師)。 「短期的に赤字を止血する、年齢層を調整する、成長分野に集中するなど、リストラが行われる理由はさまざまです。やみくもに怯えるのではなく、いろいろな企業の例を自社の状況に当てはめて、危機レベルを判断することが大切です」 ―クビになる会社員の特徴【4】―
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