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「性の対象に見られたくない!」女子高育ちの性意識はめんどくさい?

 多くの女性が「男に愛されるようにふるまおう」と一生懸命になっている昨今。ところが、それに逆行するように、“モテない・媚びない”ことをアピールして、自分を「喪女」と称する女性たちがいる。いったいなぜ!? 自称・喪女のみなさんに聞いてみた。 <性に潔癖>

性の対象物になりたくない!個を認めて!

ある種のセルフブランディング(笑)として、“モテないキャラづくり”に奮闘する女性たちもいる。 「Twitterで女性が手作りご飯の写真を公開しているのを見て、わざと白いご飯だけの写真をアップしたり、深夜にラーメンの画像やツイートを連投したりしますね。こうすることで、ほかの女子とは違うんだと知らしめたい」  こう語る菅野春香さん(仮名・27歳)の考え方は、親の教育と女子校育ちであることに端を発する。 「親が性に関して厳しくて、中高も女子校だったので、性的な目で見られることに嫌悪感があります。小学生のときは男女関係なく騒いでたのに、いきなり大学で女扱いをされる。この衝撃、わかります? 男子の声変わりの瞬間も知らない。共学なら、徐々に男女の性差を肌で学んでいくのでしょうけど」  こうして、いわゆる女らしい振る舞いへの拒絶反応が進み、わざと“女子力がないアピール”をするようになっていった。  だが、菅野さんは高校時代にコスプレをしていたという。コスプレって、それこそ男性への性的アピールなのでは? 「多少は男性からちやほやされたい欲求はなきにしもあらずで……。コスプレイベントではパンツをチラ見せするコもいて、そうすれば男のコが寄ってくることも知ってたけど、コスプレはあくまで自分の趣味としてやっていただけ。パンツを見せるような不健全なことをしてはダメだ! と自制していましたね。性の対象物になりたくないし、そういう部分で認められても嬉しくない!」  つまり、セックスアピールをして人気を得たいのではなく、あくまで個として見てほしいということだ。 <長期計画>

孤独死しないために理詰めで結婚に成功

「男の人に食事に誘われただけで、お墓に入るところまでシミュレーションするんですよ」と話すのは安川愛子さん(仮名・29歳)。  まだ食事に行ってすらないのに、枕を相手に練習し、浮気をされたときの対処まで考える。皮算用もいいところである。  だが、この妄想……もとい、長期計画が功を奏し、安川さんは結果的に結婚に至ることができた。 「このままじゃ私、孤独死する! 早急に結婚しなければならない! と思い立ったんです。でも、合コンに行っても私の相手なんか見つかるわけがない。  そこで考えたのが、“温故知新作戦”です。  大学時代のゼミ仲間とは長い付き合いだったので、そのうちの1人に、『孤独死しないためには結婚だ。子供を産むならば、結婚期間2年、交際期間1年と仮定して、もう今から付き合い始めなければならない、と私の脳内協議で結論が出たのだけど、どうだろうか?』と説得しました」  相手の男性も特に恋愛に対して執着はなく、「なるほど!」と納得し、その場で交際をスタート、1年後には結婚したという。妄想力と分析力が異様に発達しているゆえのこの長期計画。ヘタなスイーツ女よりも生活力はありそうだ。 <TEXT/朝井麻由美 上野智(ミドルマン) PHOTO/Igorigorevich> ― 非モテをアピールする自称・喪女の肖像【3】 -
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