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『聲の形』は感動ポルノか?バリアフリー作品か?大ヒットアニメ映画を考える

現代の若者の一番の課題は友達作り

――感動した、という声も多く上がっていますよね。 「友達作りやコミュニケーションがテーマのマンガというのはこの10年くらい主流です。昔なら主人公には、当たり前のように友達がいましたが、今はそこから悩むことが多いですね。だからこそ共感を得たのではないでしょうか。現代の若者は大変そうです」
『聲の形』より_3

『聲の形』より

――この作品そのものについてはどう感じましたか? 「私は細かい部分がとても気になるたちなので、石田のお母さんの髪型が気になって仕方がありませんでした。理容師という設定なのですが、髪が地毛の伸びきったプリン頭。彼女に髪をいじってもらうのはとても勇気がいりそうです。髪型は彼女のテリトリーですから、本来なら真っ先に気を遣うべきところですよね。どうにもあの髪型が葛城ユキに見えて……」 ――そこですか(笑)! ご意見、ありがとうございました。 <TEXT/和久井香菜子> ⇒この記者は他にこのような記事を書いています【過去記事の一覧】
和久井香菜子
ライター・編集、少女マンガ研究家。『少女マンガで読み解く 乙女心のツボ』(カンゼン)が好評発売中。英語テキストやテニス雑誌、ビジネス本まで幅広いジャンルで書き散らす。視覚障害者によるテープ起こし事業「合同会社ブラインドライターズ」代表
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