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おとなしすぎる息子…「発達障害」のサインは1歳であらわれた

ぽんちゃんはおしゃべりができない Vol.1】  我が家には、現在、支援学校と呼ばれる障がいのある子供たちが教育を受ける小学校に通う、最高にかわいい息子、ぽんちゃんがいる。 『シングルマザー、家を買う』 書籍化もさせていただいた『シングルマザー、家を買う』という連載でもぽんちゃんについて書いてきたが、私が「息子さんの障がいをどうやって受け入れ、いまを過ごしているのかを連載で書いてみませんか」という言葉をいただいたいま、あらためて少しずつ振り返ってみようと思う。  現在、「うちの子は他の子とは違うかも」と少しでも思うママたちの参考になれば幸いです。

息子はご近所のアイドル

 わが家には、控えめに言っても抜群にかわいい8歳の息子がいる。名前はぽんちゃん。つねに笑顔で、誰かれかまわず手を振り、ファンサービスはトップアイドル並み。近所にぽんちゃんを知らない人はほとんどいないため、彼と手をつないでいると、知らない人に「あなたがぽんちゃんのママなのね」と言われることも。  私が仕事に行っている間、よく面倒をみてくれるじいじ(筆者の父)と一緒にいるときにも同じことをしているからこそ、こうやって声をかけられるのだろう。確実に日々、ぽんちゃんを愛でる輪が広がっているのだ。 広がる、ぽんちゃんを愛でる輪 現在8歳のぽんちゃんは、とにかくわんぱく。力も強ければ、好奇心は底なしのため、ケガとも隣り合わせ。最近になってやっと、ダメなことの区別がつくようになってきたが、ものを壊してしまったり、目の前をよく見ずに駆け出すので転ぶ、転ぶ。保育園の頃のぽんちゃんの膝にはつねにかさぶたがついていた。  最近になり、少しは落ち着いてきたが、悪いことをして叱ったときも、最初は申し訳なさそうにしていても、次第に“てへっ”と首をかしげて、“許して”とでも言わんばかりにぎゅっと抱きしめてくる。そんなことをされたら、もう、許さないわけにはいかない。その様子を見ている、2歳上の長女、みいちゃんには、「ママはぽんちゃんの笑顔に騙されすぎ!」と怒られるが、本当にそうなのだから、ぐうの音もでない。  でも、少々ブラコン気質の娘も、ふと私が目を離すと、ぽんちゃんを膝の上にのせて、絵本を読んであげている。夜は、ぽんちゃんと肥満の猫、プー太郎に挟まれながら、「私は面倒を見るものが多くて大変!」と幸せそうにしている。この子はきっと、この母性があだとなり、将来ダメ男に引っかかるだろう。まぁ、それは仕方ない。だって、私の娘なのだから。……と、少々話はそれたが、きっと、息子を持つママなら、同じことを思い、経験していることだろう。  ただ、ぽんちゃんは他の子とは少しだけ違う。言葉を話すことができないのだ。
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第2子だから安心しきっていた
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