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客やスタッフに次々不幸が…「非常口に霊がいる」店の恐怖実話

 最近はあまりありませんが、ひと昔前は夏になると怪談番組や心霊番組をよく見ていたものです。 「霊感はまったくナイのですが、前働いていたキャバクラには“出る”という噂がありましたね」そう語るのは関西のキャバクラに勤めるアカリさん(仮名・27歳)。キャバクラ店での心霊体験とは一体どのようなものなのでしょうか?
なにかとトラブルの耐えないキャバクラ

写真はイメージです(以下同)

なにかとトラブルの耐えないキャバクラ

「詳しい場所は言えないのですが、5年前に関西のあるキャバクラで働くことになったのです。店は大通り沿いの交差点にある雑居ビルの中で、キャバクラ以外にも居酒屋や飲食店が入っていました。  最初は普通のキャバクラだと思っていたのですが、長く働くにつれてどこか違和感を感じるようになったんです。店にはアルバイトと呼ばれる昼職と掛け持ちしている子達と、レギュラーと呼ばれる夜1本で働いている子がいたんですけれど、レギュラーの子達が全然長続きしなかったんですよね」  週5~6日出勤するレギュラーは、お客さんをたくさん呼ぶ店の要みたいな存在。そのレギュラーが長続きしないということは店の売上にも大きく影響してしまいます。 鬱になってキャバクラをやめたキャストの女性「しかも、レギュラーの人達がやめる理由が体調を崩したとか鬱になったとかいうものばかりなんです。店のお客さんは普通の人ばかりなのにおかしいな、と思っていました。そんな中、店の売れっ子であるIさんと黒服のTくんが同時にやめるという出来事が起きたんです。  しかもその理由が、実はふたりは付き合っていて、TくんのDVによってIさんは全治1ヶ月の大怪我をしてそのまま長期休暇をとって退店しました。Tくんは責任をとってクビになったそうです」  他にも忙しいはずのボーナス時期に店がヒマになったり、お客さんが店を出た瞬間に倒れて救急車で運ばれるなど、良くないことが立て続けに起きたといいます。そんな中、アカリさんは1人のお客さんと出会いました。

頑なに非常口の前の席を嫌がる客。理由にゾッ

頑なに非常口の前の席を嫌がる客。理由にゾッ「その人は初めて見るお客さんだったのですが、最初、非常口の前の席に案内されたのを頑なに断っていたんです。結局、入り口付近の1番見通しの良い席にしてほしいと言ったそうで、そっちに座らせました。  フリーのお客さんで私が最初に席に着くことになったので、『非常口の前の席、何かありましたか?』と聞いてみました。するとそのお客さんは深刻な口調で『この店、良くない“気”があるね。特にあの非常口のところ』と言うんですよ。  そのとき気づいたんですけれど、TくんがIさんを怪我させた場所も営業後の非常口だったし、店を出た後に倒れたお客さんが座っていた席も非常口の前だったんです。  さらに心当たりがあって、店に入ったばかりの頃、霊感が強いというキャストが『非常階段のところに幽霊がいる』と言っていたのを思い出しました。その時は冗談だと思って聞き流していたのですが、そのお客さんの話を聞いた途端、急に怖くなっちゃって」
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その後、店は閉店。衝撃の事実が…
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