“運命的な出会い”ほど要注意。彼のウザい正体を知って縁を切るまで
たまたま知り合った人が同じ学校出身だったりすると、妙にテンションが上がって盛り上がってしまうことってありますよね。
都内にある某私立大学に通っていた千紘さんは、大学3年生の秋にたまたま飲みに行った居酒屋で運命的な(?)出会いをしたそうです。
「その日は高校時代の友達との飲み会だったのですが、私がなにかのタイミングで通っている大学の名前を口にしたんです。そしたら、隣にいたサラリーマン集団の一人に声を掛けられたんですよ。その人は同じ大学、同じ学部のOBで、しかも入っていたサークルまで一緒だったんです」
当時、千紘さんは一応は映像制作サークルに所属していたそうですが、もともと映像にそこまで興味があったわけでもなくノリで入部してしまったため、1年生の時点でほぼ幽霊部員状態だったとか。彼は「あ~、なるほど。それじゃあ見たことないわけだ」と妙に納得した様子だったと言います。
「彼は30歳だと言っていたので、年は10歳近く離れていました。でも、まだサークルで頑張ってる私の同級生のこととかもよく知っていたので、卒業してからも縦の繋がりを大事にする人なんだとばかり思っていました」
ちょうどその時期は学園祭シーズン真っ盛り。彼も翌週に開催予定だった大学の文化祭に顔を出す予定だと言っており、せっかくならまたそこで会おうと2人は連絡先を交換して再会の約束をしました。
「そんなに見た目がカッコいいわけじゃなかったけど、優しそうなタイプだったし共通の話題もあるし、何より当時は彼氏いない歴21年の喪女だったので『もしかしたらこれをきっかけに初めての彼氏ができるかも?!』って浮かれてたんです」
そして学園祭当日。彼と待ち合わせをした千紘さんは、入部以来ほとんど足を運んでいなかったサークルの作品発表会へと向かいました。同級生から「どういう繋がりなの?!」なんて驚かれたり、冷やかされたりするかな~と軽いワクワクを胸に抱きながら。しかし、サークルが使っていた教室に2人で顔を出した瞬間、楽し気だったその場の空気があからさまに一転したのです。
居酒屋で大学のサークルOBと出会う
文化祭で再会の約束をして、一緒にサークルへ
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