“コロナ婚”したアラフォー女性、「一人でも生きられると思ったけど…」
こんにちは。恋愛コンサルタントの菊乃です。
3~4月「結婚することにしました」という報告をかなりいただきました。交際中のカップルもお出かけしにくいし、不安なニュースばかりで心細くなりやすい状況だからこそ、このタイミングで夫婦という形に関係を進めたカップルが何組もいたのです。
「入籍しました。以前の私なら絶対に彼を選ばなかったと思います」
アラフォーの洋子さん(仮名)もそんな女性の一人。このご縁こそ、新型コロナウイルスや昨年の台風がなかったら実らなかったのではと思います。
洋子さんは自分のことを「一人でも楽しめるタイプ」と言っていました。20代後半に婚活をしたきっかけは、一緒に旅行を楽しんでいた友達がどんどん結婚していき、一度だけしてみようと婚活パーティーに参加したそうです。
しかし、それも長くは続かず……。気晴らしに一人で海外旅行をしたら「行きたいところも全部ひとりで決められるし、友達に合わせなくていいから楽しかった」と、そこからおひとり様街道まっしぐらで、それはそれで充実していたそうです。
そもそも「結婚しなかったとしても、やるだけやってみてからの方がいいかなと思って」ぐらいで、結婚できなくてもいいぐらいの気持ちだったそう。婚活を始めて、出会いはあるのに誰を選ぶべきか分からなくなり相談に来たのです。
結婚相手の男性、正田さん(仮名・40代半ば)とはちょうど一年前、結婚相談所で知り合いました。初めて出会ったとき、洋子さんは「なしですね。悪い人じゃないけど、全然楽しくない」と言っておりました。高学歴だけれど、年収は洋子さんと同じ400万円台、一緒にいて楽しくないならばあえて選ぶ必要もないと感じたのでしょう。
「初対面の女性を楽しませることができるアラフォー独身男性なんて残っている方が訳ありかもしれないし、相手は緊張していただけかも。もう一回試しに会ってみたら?」と伝えたところ、洋子さんは渋々会うことを承諾したのです。
それでも優先順位は低かったため、大分後回しでした。2回目に会ったとき、彼はシャツの第一ボタンまできっちり留めていたそうです。お店も知らないのか、待ち合わせ場所から向かったのがスタバだったとか。
緊張しているようで、相変わらず会話がつまらなかった。洋子さんは会話を弾ませようと、プロフィールに書いてあった趣味について「どれぐらい前からやっているんですか?」と質問しました。
「やっていたのは大学2年から卒業まで。社会人になって少し開いて、37歳の時にまた始めたのでトータルだと6年ぐらいです」とやたらと細かく解説する。学歴も高く頭はいいのだと思うけれども、その説明いる?と思うようなことを無駄に正確に解説するようです。
一生懸命そうだし悪い人ではなかったけれど、洋子さんは矢野さん(仮名)というアプリで知り合った年収600万円の男性とも数回会っていたこともあり、正田さんはお断りしたのでした。
結婚に「もし、あの時」というのはない。でも、2019年9月・10月の大型台風がこなかったら洋子さんは矢野さんを選んでいたかもしれません。
新型コロナがきっかけで結婚した女性
会話がつまらない。デートにコーヒーチェーン店を選ぶ男

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