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『有吉の壁』はお笑い6.5世代を救う。内Pチルドレン有吉の優しさ

 有吉弘行さんがMCを務める日本テレビ系『有吉の壁』(水曜 19:00~)が好評です。  2015年から深夜帯を中心とし不定期で放映されており、この春めでたくゴールデンでレギュラー昇格したこの番組。新型コロナウイルス蔓延により通常収録ができず、バラエティのみならず様々な番組が再放送や総集編でしのいでいる中、いち早くリモート出演を取り入れたことでも話題になっています。  そんな『有吉の壁』中でも特に目立っているのが、シソンヌ、パンサーやジャングルポケット、三四郎など6.5世代と呼ばれる芸人です。
(画像:『有吉の壁』日本テレビ公式HPより)

(画像:『有吉の壁』日本テレビ公式HPより)

第七世代に負けるな! 逆襲の6.5世代

 今バラエティ番組を席捲しているのが霜降り明星やEXITなど第7世代と括られる20代から30代前半の勢いのある若手芸人です。  一方で、大ブレイクする機会を逃したその少し前の世代の芸人は“6.5世代芸人”を自称し、『アメトーーク!』(テレビ朝日系)などで第七世代に押されている悲哀を自虐的に語るなど、どこか抜けきれない不遇な現状です。  しかし、『有吉の壁』で輝いているのは、有吉さんの無茶ぶりに戸惑いつつも対応するとにかく明るい安村や、体を張って全力でネタをするパンサーの尾形さん、「こうへいくんとゴンちゃん」でマニアックな人気を得たシソンヌなど、6.5世代芸人と呼ばれる芸人たち。彼らのなりふり構わず泥臭く笑いを取りに行く姿は、第七世代の面々が霞んでみえるほどです。
 この年代はくしくも35歳から40代前半の就職氷河期直撃世代。バブルの少し後に発生したボキャブラブームと、ゆとりの第七世代のはざまで、その間にあった小さなお笑いブームの波でさえも大ブレイクできなかったロスジェネ世代の芸人たちが逆襲をしているかのような印象を受けます。

内村プロデュース時代の影響も?

『有吉の壁』で時折指摘されるのが、2000年~2005年まで放映された『内村プロデュース』(テレビ朝日系)との酷似性です。 『内村プロデュース』、通称・内Pは、MCである内村光良がイベントや芸人たちをプロデュースするために様々な企画にチャレンジする番組でした。その面白さはお笑いファンの間で伝説にもなるほどで、終了後、復活を希望する署名運動まで巻き起こったほどです。  思い返せばレギュラー出演していたふかわりょうやさまぁ~ず、TIMなどは当時、若手と中堅のはざまにいるような立ち位置でした。他、くりぃむしちゅー、ずんなどの当時はくすぶっていた芸人たちも多く出演し、この番組を機に活動の場を増やしていきました。
 その中にいたのが有吉弘行さん。有吉さんは不定期出演ながらも、大喜利でセンスの片りんを見せたり、猫男爵というキャラクターに扮し一部でマニアックな人気を得るなど、準メンバーとして活躍していました。
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内村から受け継がれた有吉の優しさ
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