コロナで需要増?再婚限定マッチングアプリを記者が体験してみたら…
新型コロナウイルスが猛威を振るい、感染は免れても生活に変化が訪れた人も多い。仕事はもちろん、そして大事な家庭も――。約2か月の自粛生活により、夫婦関係にピリオドを打った家庭のリアルを追った!
コロナで離婚する人もいれば、心機一転、再出発を図る人もいる。離婚経験者限定のマッチングアプリ「remarry(リマリー)」は、利用者が3割増と好調だ。運営するmorrow代表の米田昌弘氏に話を聞いた。
「離婚を“人生経験のひとつ”と捉え、離婚後に子供と自分自身への是認感を高められるバリアフリーな社会づくりを目指し、1年前にスタートしました。コロナ以前は男女比6対4で男性のほうが多かったのですが、コロナ離婚増加の影響なのか逆転し、現在は女性の数が6割超になりました」
運営スタッフには離婚経験者もおり、ユーザーに寄り添うサービスづくりがモットーだ。
「東日本大震災では“絆”が注目されましたが、今回のコロナではその絆を整理する人が増加したというのが私の印象です」(米田氏)
登録は運転免許証やマイナンバーカードといった本人確認書類が必要になるため、いわゆる“サクラ”がいないのも特徴のひとつ。
実際にコロナ離婚の渦中にいる記者が登録してみると、40代を中心に全国の女性登録者がズラリと表示された。同じ傷をもつ者同士、戦友に会うような気分だ。
「いいね」をしたかどうかにかかわらずランダムにマッチングされる「毎日誰かと1dayトーク」では12時から24時の時間限定で相手との会話が可能。記者は「在宅勤務中でも家事協力しない夫に幻滅し離婚した」という広島県在住の30代の女性と会話ができた。
偶然出会った者同士の気安さか元配偶者への愚痴など顔見知りにはしにくい話で盛り上がり、久々に清々しい気分になれた。離婚経験を生かし次に進むのは今だ。
―コロナ離婚が急増中―
<取材・文/植木ゆうじ>