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志高い獣医さんは“にゃんこにデレデレ”。サビ猫「らいむ」との出会いは突然

今日のにゃんこタイム~○○さん家の猫がかわいすぎる Vol.19】  サビ猫は特徴的な毛柄ゆえ里親が決まりにくかったり、特徴的な毛柄が猫種としての売りになっている場合は買いたたかれたりすることがあります。  しかし、その一方でどこか味わい深さを感じさせるオンリーワンな毛柄の虜になっている飼い主さんも多くいます。愛猫らいむちゃんへの想いを語るユウさん(@CatdoctorU)も、そのひとり。

母から「捨て猫いる?」とLINEが

ユウさん宅のらいむちゃん

ユウさん宅のらいむちゃん

「SNSでいろいろなサビ猫を見るたび、それぞれの個性が出ているなあと愛おしくなります。まったく同じ柄の子が存在しないのが、サビ猫の魅力。らいむの場合は机から足を滑らせたり、ジャンプが全然届かなかったとき、何事もなかったかのように、すんっとした顔を見せるところがかわいい」  今年の4月に獣医師になったユウさんの自宅には、らいむちゃんを含め、3匹の猫が。 「2年ほど前、実家の近所に住む老夫婦宅の庭に4匹の子猫が現れました。親猫が育児放棄してしまったようだったので、最初、老夫婦は親猫が戻ってくれることを期待して、手を出さないようにしていたのですが、1匹が衰弱死してしまい、もう1匹も衰弱していたため、弱った子を実家の動物病院へ連れて来てくれました」  老夫婦は病院で「明日、保健所に引き渡すから今日だけ治療してください」と申し出たそう。それを聞いたユウさんのお母さんは「保健所へ連れて行くのを待ってほしい、残りの2匹も」と頼み、実家を出ていたユウさんに「捨て猫いる?」とLINE。 「当時は1か月ほど前から猫を飼いたくて、ネット上の里親募集を見ていました。でも、一人暮らしの学生が譲渡してもらうことは難しくて、半ば諦めていたので二つ返事でOKしました」  以降、兄妹である3匹はユウさんにべったりと甘えつつ、絆を深める日々を送っています。
左がみんとちゃん。奥にいるのはかぼすくん。

同居猫たちと。左がみんとちゃん。奥にいるのはかぼすくん

 なかでも、特に甘えん坊なのがらいむちゃん。  ベッドで寝る時は必ず枕元に来てくれるのだとか。 「よく、どうやったらそんなに猫になつかれるんですかと質問を頂くのですが、僕がやっているのは自分も猫のつもりで接することだけ」  自分は猫たちの4匹目の兄弟。猫だと思って生活すれば、難しいことを考えなくても自然とより良い関係が築ける。そう考えるユウさんだからこそ、3匹は心を許し、愛くるしい姿を見せてくれているのかもしれません。

YouTubeやオープンチャットを開設する獣医師

ユウさんのお仕事を見守るにゃんこたち

ユウさんのお仕事を見守るにゃんこたち

 そんなユウさんは従来の獣医師とは違った、斬新な活動を精力的に行っています。 「獣医師としてまだまだ未熟ですが、そんな僕でも伝えられる有益な情報を飼い主さんに届けたいと思ってYouTubeを始めました」  例えば、生後半年過ぎてから猫の避妊手術を勧める動物病院は多いもの。しかし、最新のガイドラインでは「猫の避妊手術は4か月齢で実施するべきである」となっているのだそう。 「4か月齢で実施した場合と半年を過ぎてから実施した場合を比較すると、悪性乳腺腫瘍の発生率が1.5倍も異なります。こういった事実は僕が調べた限りではネット上に記載されておらず、Twitter上で飼い主さんに実施したアンケートでも半年を過ぎてから手術を受けている猫たちが最多でした」  獣医師として目の前の動物を救うことは、もちろん大切。けれど、有益な最新情報を多くの人に知ってもらうことは目の前の動物を救うよりも、はるかに効率よく多くの動物を救うことに繋がるはず。そう考えるユウさんの動画からは、動物を守りたいという願いが伝わってきます。
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