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『夫のちんぽが入らない』マンガ版完結。痛々しくも優しい希望の物語

 累計23万部の大ベストセラー私小説『夫のちんぽが入らない』(こだま・著)を、漫画家ゴトウユキコが衝撃のコミカライズ。 『ちんぽ』の作者と濡れ場の名手という奇跡のコンビによって生まれた漫画版『夫のちんぽが入らない』。2人が紡いだ痛々しくも優しい希望の物語だ。
原作:こだま 著:ゴトウユキコ『夫のちんぽが入らない(1) 』(ヤンマガKCスペシャル) 講談社

原作:こだま 著:ゴトウユキコ『夫のちんぽが入らない(1) 』(ヤンマガKCスペシャル) 講談社

タイトルは過激だが、描かれているのは男女の切実な純愛

 こだま著『夫のちんぽが入らない』は、夫の性器を受け入れることができない女性の半生を描き、各メディアやSNSで大きな反響を呼んだ。  閉鎖的な農村と母親の支配から逃げるようにして独り暮らしを始めた大学一年生の主人公。同じ下宿に住む先輩と恋に落ち、初めての夜を迎えたものの、「行き止まりになってる」ために挿入することができなかった。就職し、結婚した後も「夫のちんぽが入らない」ことを誰にも相談できないまま、子どもを期待する周囲からのプレッシャーや「自分は不能である」というコンプレックスに悩み続ける。
こだま『夫のちんぽが入らない』扶桑社

こだま『夫のちんぽが入らない』扶桑社

「『普通』の夫婦」という呪縛に囚われ続けた20年間の記録が、ユーモアを交えながら淡々と語られる。タイトルは過激だが、描かれているのは男女の切実な純愛だ。

ゴトウユキコの描く女たちは服を着ていてもしっとりしていて扇情的

 その「おとちん」の作画を担当したのは、『水色の部屋』『36度』などの名著で知られるゴトウユキコ。  彼女の漫画の魅力は、「もうやめてくれ」と目を伏せたくなるような容赦のないストーリー展開や、ヒリヒリするくらい痛々しい内面描写、飲み屋の描写の異常なうまさ(ゴトウユキコが描くお酒はとにかく美味しそう)などいろいろ挙げられるが、最大の魅力は、なんといっても画面から溢れ出る「シズル感」だ。
原作:こだま 著:ゴトウユキコ『夫のちんぽが入らない(1) 』(ヤンマガKCスペシャル) 講談社より

原作:こだま 著:ゴトウユキコ『夫のちんぽが入らない(1) 』(ヤンマガKCスペシャル) 講談社より

 ゴトウユキコの描く女たちは、柔らかくて、瑞々(みずみず)しくて、美味しそうな超エロティックボディの持ち主であり、服を着ていてもしっとりしていて扇情的だ。そんな超エロティック女たちの濡れ場をこれまた超エロティックなカット割で汁気たっぷりに描く。  ちなみに、著者が特に好きな濡れ場は、『おかしな2人』(短編集『36度』収録)の「不倫カップルがビールを飲みながら挿入するシーン」だ。めちゃムラムラします!
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原作者の冷静さと作画の線のいやらしさがドハマり
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