82歳大女優、昨年から5回逮捕も「おかげで娘と仲良くなった」
米映画界を代表するベテラン女優のジェーン・フォンダ。女優業以外にも、70代で“若返りエクササイズ“のDVDを発売したり、79歳でパリコレ出演したりと、すこぶる精力的に活動している。現在御年82歳となったジェーンは、昨年からある運動に参加して5回の逮捕も経験したが、それによって「娘との距離が縮まった」と振り返っている。
これまで3度の結婚を経験し、3人の子供を持つジェーン。しかし、若い頃はキャリア優先だったため、「もっと良い母親になれたのではないかと後悔している」と過去のインタビューで語っている。
特に、最初の夫ロジェ・ヴァディムとの間に娘ヴァネッサが誕生した際には、産後うつを経験。娘との絆を築くことが出来なかったという。けれども、最近になってようやく、ヴァネッサとの繋がりができたという。
このたび、イギリスの新聞『ザ・タイムズ紙』とのインタビューに答えたジェーン。昨年から行っている気候変動抗議デモ「ファイア・ドリル・フライデー」で逮捕されたが、娘との確執は解消されたか?という質問にこう答えている。
「そうね。これは、私たちがシェアすることができる“何か“だった。私たちが一緒に行動するきっかけになったの。苦境に陥ったとき、あの娘が頑張ってくれた」
「私が拘置所から出てきた時も、そこで待っててくれて。お互い見つめ合って号泣しちゃった」
しかし、ジェーンはこの経験をとても前向きに捉えているようだ。そして、逮捕後の世間の反応などは気にならないと語る。
「私の年齢になったら何も関係ないわ。私は色々なことをして、色々な経験をして、生き延びてきた。皆死んでしまったか、拘置所にいるけど、私はまだ健在よ。(他人の意見なんか)気にも留めないわ」
「私に何かしようとしたって、もはや誰も何もできないわよ。私の人生は終わりにさしかかっているんだもの」
「年を重ねた女性はより勇敢になるのよ。ホルモンも関係しているわね。女性のテストステロン(男性ホルモンの一種)のレベルは、エストロゲン(女性ホルモン)との関係で上がる。男性のテストステロンは、エストロゲンとの関係で下がるから」
絆が持てなかった親子。逮捕された母に娘は……
昨年4か月間に渡り、ワシントンDCで行われたこの抗議運動で、5度も逮捕されているジェーン。このデモには、環境活動家であるヴァネッサも一緒に参加しているようで、インスタグラムにも母娘そろって身柄を拘束されていると思われる様子がうつっている。 さらに、デモにはヴァネッサの娘や息子も参加、祖母ジェーンとともに気候変動に抗議したようだ。そして、その孫たちもどうやら逮捕された模様。親子3代でデモに参加して逮捕されるとは、なんともすごい話に聞こえるが……。
いつまでもパワフルなジェーンの「人生最大の後悔」
ちなみに、つい最近登場した米紙『ニューヨーク・タイムズ』のインタビューのなかで、ジェーンは「人生で最も後悔していること」についてこう明かしたとか。 「最大の後悔はマーヴィン・ゲイね。彼は私と(性行為を)したかったと思う。でも私は……当時、トム・ヘイデン(反戦活動家)と結婚していたから」 既婚でも、マーヴィンと男女の関係になっておけばよかったという後悔をにじませたジェーン。伝説的ミュージシャンであるマーヴィンは、1984年、実父によって射殺され、44歳で他界している。 それにしても、いくつになってもパワフルなジェーン。まだまだ目が離せそうにない。 <文/BANG SHOWBIZ、女子SPA!編集部>