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塩顔バディ『MIU404』に続く刑事バディもの『キワドい2人』を比べて分かること

 9月4日に大人気で最終回を迎えた、綾野剛と星野源のダブル主演のドラマ『MIU404』(TBS系列)。その「金曜ドラマ」の枠で始まったのが、「Hey!Say!JUMP」の山田涼介が田中圭とタッグを組む『キワドい2人-K2-池袋署刑事課神崎・黒木』(TBS系列 以下『キワドい2人』)。
(画像:『キワドい2人-K2-池袋署刑事課神崎・黒木』TBS公式サイトより)

(画像:『キワドい2人-K2-池袋署刑事課神崎・黒木』TBS公式サイトより)

 2つのドラマが共通して刑事モノであり、かつバディモノであることから、比較したくなる人も多いのではないでしょうか?  そこで、『大切なことはみんな朝ドラが教えてくれた』などの著書があるドラマライター・田幸和歌子さんにひも解いてもらいました。(以下、田幸さんの寄稿)

綾野剛・星野源の「塩顔バディ」の『MIU404』

 序盤では、各話でまるで別の作品を観るような異なるテイストのものを提示し、基本的に1話完結のスタイルながら、大きな柱としては第3話から最終話までつながる事件を描いていた緻密かつ複雑な構成の『MIU404』。  作品の緩急の付け方も絶妙で、社会問題も多数描かれていて、おまけに『アンナチュラル』との世界線のつながりもあり、その完成度の高さ・密度の高さから、何度も見返す熱烈なファンが多数いた一方で、気楽に見られない、途中から入りにくいという人もいたのではないかと思います。  偏差値の高いドラマゆえに、「ながら見」ではついていけない、没入感の非常に高い作品でした。いまだにその余韻が続いているファンも多いようです。  また、綾野剛・星野源の場合は、バディとしては珍しいほどにパッと見の雰囲気が似ている「塩顔バディ」でした。  最初は何故似た系統の二人を?と思いましたが、事件に対するアプローチや、人との向き合い方、感情の表出方法は別のルートをたどるものの、実は根本的な価値観において、やっぱり2人は似ている。だからこそ危うさもある魅力的な2人でした。

『キワドい2人』はチームの掛け合いのテンポが良い

 そんな状況で、同じく「刑事モノ」「バディモノ」としてかぶってしまった『キワドい2人』が比べられるのは必然。あまりに不遇だと思い、勝手に心配・同情していたのですが、観てみると案外面白い。  しかも、その「面白さ」の理由は、脚本やストーリーではありません。  第2話まで観た範囲では、最初から展開がある程度読めてしまう部分もあるのですが、にもかかわらず、サクサク進んでいって、意外に笑えてなんだか1時間があっという間。  これは山田涼介・田中圭のバディに加え、八嶋智人、江口のりこなどのチームの掛け合いのテンポの良さ、楽しさによるものでしょう。頭を空っぽにして気楽に楽しめて、ちょっとイイ話もあって、なんだか癒される。
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今バディモノが作られるワケは
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